2分でわかるアメリカ

2016/06/16マーケット: FOMC後に米ドル売り、ポンドのシナリオは

「ユーロ堅調」 

ドル円=105.98円、 ユーロドル=1.1260ドル、 ポンド円=150.57円、トルコリラ円=36.19円、豪ドルドル=0.7406ドル、NZドルドル=0.7034ドル

15日の欧米の外国為替マーケットでは、FRBが金融政策を決めるFOMCで金利を据え置き、慎重な姿勢を示したことを受け、米ドルが売られました。

FOMC声明を受け、年内の利上げは1回にとどまるとの見方が広がりました。4月の会合では1人のみが1回の利上げを示唆しましたが、今回は6人に増えました。FRBのイエレン議長は、最近の経済指標にばらつきがあり、Brexit問題を含め海外情勢が不安定だとした上で、慎重な対応が必要だと会合後の記者会見で述べました。

FOMC声明とイエレン議長の会見がハト派的と受け止められ、米2年債、米10年債の利回りが大幅に低下しました。

米ドルは対円で下落しました。年初来安値の105円50銭を一時的に割りました。105円50銭割れが定着すると、100〜102円まで米ドル安円高が進む可能性があると複数のテクニカル・アナリストが指摘しています。日銀の介入への観測が広がることも予想されます。

ユーロは対米ドルで上昇。対円でも高く取引されました。

このところ変動が激しいポンドはやや落ちつきました。対米ドルで上昇、対円でも堅調でした。

BofAメリルリンチは、国民投票に関する顧客向けレポートの中で、ベースシナリオは、ポンドの対米ドル相場が離脱の場合は10%下落、残留の場合は10%上昇するとコメントしました。唯一確実なことは、不透明なことだとしています。

新興国通貨は全体的に堅調。トルコリラの対円相場はやや買いが優勢でした。南アフリカランドは対円で小幅高でした。

原油相場は続落。カナダドルの対円相場は下落しました。

豪ドルは対米ドル、対円で上昇しました。

NZドルも高く取引されました。15日に実施された乳製品の国際オークションのGDT価格指数は前回比で横ばいでした。

「米株、下げに転じる」

ダウ 17640 ドル(-34ドル)  S&P500 2071p (-3p)  ナスダック 4834p(-8p)

15日のニューヨーク株式相場は5日続落しました。買いが先行、FOMC声明発表後も上昇を維持しました。しかし、終盤に売りが増え、この日の安値で取引を終えました。

ニューヨーク原油相場の終値は0.99%安の48ドル01セント。

金相場はほぼ横ばいでした。

NY時間15日 午後4時、東京時間16日午前5時の数字を表示しています。

[June 15, 2016]  No 031843428

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.03.26 更新マーケット: ユーロ反発、トルコリラやや戻す「ポンド軟調」25日の欧米の外国為替マーケットでは、ユーロが堅調でした。ドイツのIFO経済研究所が発表した3月の景況指数が予想以上に上昇しました。先週金曜日にI…
  • 2019.03.23 更新マーケット: 来週のドル/円、さらに動くか「リスク回避」22日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク回避ムードが強く、円と米ドルが幅広く買われました。欧米の弱い経済指標が発表されたことを受け、世界経済が…
  • 2019.03.22 更新マーケット: ドル買い戻し、トルコリラ軟調「ポンド続落」21日の欧米の外国為替マーケットでは、ドルが買い戻されました。FRBが前日の会合(FOMC)で年内の利上げを見送ることを示唆したことで米ドルが幅広…
  • 2019.03.21 更新マーケット: FOMC後にドル売り、ポンド軟調「ユーロ堅調」20日の欧米の外国為替マーケットでは、注目されたFRBの会合(FOMC)後に米ドルが幅広く売られました。FRBが年内の利上げを見送ることを示唆、声…
  • 2019.03.20 更新マーケット: 様子見で小動き、ポンド堅調「ユーロ堅調」19日の欧米の外国為替マーケットは、FRBの声明と経済見通しの発表、パウエル議長の記者会見を明日20日に控え、様子見で全体的に小動きでした。アメリ…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ