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2016/06/11マーケット: 来週の米ドル円に下げリスク

「ポンド急落」   

ドル円=106.74円、 ユーロドル=1.1254ドル、 ポンド円=152.16円、トルコリラ円=36.37円、豪ドルドル=0.7376ドル、NZドルドル=0.7060ドル

10日の欧米の外国為替マーケットは、日独英の国債利回りが過去最低を更新、米2年債、米10年債の利回りが大幅に低下したことが影響、リスク回避の動きが強まりました。逃避買いで、円とスイスフランが幅広く買われました。

2週間を切ったEU離脱を問うイギリスの国民投票の行方が不透明なことも影響しました。米ドルは対円で下落。ただ、アメリカにも逃避資金が流入していて米ドルの下げ幅は限定的でした。

ユーロは対米ドルで下落。

ポンドは急落しました。対円相場は一時151円台まで売られました。国民投票に関するORBのオンライン調査で、離脱支持が55%と、残留支持を10ポイントも上回ったことが影響しました。

この日は、スウェーデンとノルウェーの通貨の下げが目立ちました。

新興国の通貨は全面安。トルコリラの対円相場は大幅に下落しました。

原油をはじめコモディティ価格が幅広く下落。資源国通貨の南アフリカランド、カナダドル、豪ドルが売られました。

前日に急上昇したNZドルは、対米ドル、対円で反落しました。

「日米の金融会合と英国民投票」

来週は、FRBが金融政策を決める15日のFOMCとイエレン議長の記者会見、そして16日の日銀金融政策決定会合が注目されます。ただ、イギリスの国民投票を翌週に控えているため、新たな行動を起こさず、様子を見るのではないかとの見方が優勢です。

今週は、日米欧の国債利回りが急低下したことが相場に影響しました。引き続き材料視されそうです。

ロイタージャパンは、翌週に控えるEU離脱の是非をめぐるイギリスの国民投票への思惑から、来週の米ドル円は下方リスクが意識されそうだとの見通しを配信しました。短期筋の米ドル売り円買いのポジションが一時に縮小し、下攻め余地があるとの見方から、年初来安値の105円55銭を試す展開への警戒があるとしています。レンジは、米ドル円が105円 〜 108円、ユーロ米ドルが1.1100ドル 〜 1.1400ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円について、テクニカル分析はベア(米ドルの弱気)を示していて、支持線は106円20銭、その先には105円55銭があるとコメントしました。それを超えて米ドルが売られた場合、2014年につけた102円近辺が意識されるとしています。米ドルの上値メドは107円20銭、その先は107円80銭との見方。

今週は、オセアニアの2通貨が大きく変動しました。来週は、豪ドルについては16日発表のオーストラリアの雇用統計、NZドルは15日の乳製品のGDTオークションが材料になりそうです。

「米株下落」

ダウ 17865ドル (-119ドル)  S&P500 2096p (-19p)  ナスダック 4894p(-64p)

10日のニューヨーク株式相場は下落しました。イギリスのEU離脱への懸念で恐怖指数のVIXが上昇、心理が悪化。金融株の下げが目立ちました。ナスダックの下落率は1.29%に達しました。

ニューヨーク原油相場は大幅安でした。終値は2.95%安の49ドル07セント。金相場は0.25%高の1275ドルでした。

NY時間10日 午後4時、東京時間11日午前5時の数字を表示しています。

[June 10, 2016]  No 031843425

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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