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2016/06/04マーケット: 来週の米ドル、どこで落ち着くか

「1ドル=106円台」    

ドル円=106.60円、 ユーロドル=1.1353ドル、 ポンド円=154.74円、
トルコリラ円=36.65円、豪ドルドル=0.7363ドル、NZドルドル=0.6950ドル

3日の欧米の外国為替マーケットでは、失望的なアメリカの雇用統計を受けて米ドルが幅広く売られました。ISMの非製造業景気指数が予想を下回ったことで米ドル売りが加速しました。

FRBの利上げ観測が後退、米2年債、米10年債の利回りが大幅に低下しました。米ドル売りを誘いました。

米ドルは対円で106円台半ばに急落しました。

ユーロは対米ドルで急上昇。1.095ドル-1.1250ドルのレンジを超えてユーロが買われました。対円では軟調でした。

ポンドの対円相場は154円台に急落しました。

FRBの利上げが先送りされるとの見方で新興国通貨が対米ドルで買い戻されました。トルコリラは対米ドルで大幅高。クロス取引の対円では小幅安でした。

南アフリカランドは大幅高でした。対円でも高く取引されました。S&Pが南アフリカの格付けを据え置いたことを好感しました。ジャンク債への格下げが懸念されていましたが、投資適格級の最低水準「トルプルBマイナス」を維持しました。

カナダドルの対円相場は82円台に下落しました。

豪ドルとNZドルはそれぞれ対米ドルで大幅高、対円で小幅安でした。

「来週の注目はFRB議長」

来週の外国為替マーケットでは、FRBの利上げをめぐる思惑が引き続き相場に影響そうです。最大の注目は、イエレン議長が6日に予定しているフィラデルフィアでの講演です。先月27日のハーバード大学の講演は「今後数カ月内に利上げが適切になる」とタカ派的でした。弱い雇用統計がイエレン議長の考えにどう影響したかが注目です。来週のアメリカの経済指標は軽め、10日のミシガン大消費者信頼感指数が材料になる可能性があります。

ロイタージャパンが来週の米ドル円相場について「米利上げ期待で米ドルが底堅い」とする見通し記事を配信しました。しかし、雇用統計の発表前に書かれていて参考になりません。米ドルのレンジは107円50銭〜110円50銭と予想しましたが、雇用統計後に見直した場合、大幅に米ドル安方向に修正されることになると思います。

ブラックウェルは、米ドル円について、米ドルのブル(強気)が終了した兆しがあり、テクニカル的には1米ドル=106円ちょうどが米ドルの支持線になりそうだとマーケット・ウォッチにコメントしました。

マーケットでは、米ドル円について105円が意識されるとの声もあります。

ただ、雇用統計後の米ドルが「売られ過ぎ」との見方が一部あり、来週米ドルがどこで落ち着くかが注目です。

来週7日、オーストラリア中銀(RBA)が金融政策委員会を開きます。1.75%の政策金利を据え置くと予想されています。一方、ニュージーランド中銀(RBNZ)は9日に政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを発表します。0.25%引き下げ2.00%にするとの見方が優勢です。

来週の予定ではこのほか、ECBのドラギ総裁のブリュッセルでの講演(9日)、カナダの雇用統計(10日)も材料視されています。

「米株小幅安」

ダウ 17807ドル (-31ドル)  S&P500 2099p (-6p)  ナスダック 4942p(-28p)

3日のニューヨーク株式相場は小幅安でした。弱い雇用統計を受け、アメリカ経済の先行き懸念から売りが先行しました。終盤に、公共株を中心に買い戻され、下げ幅を縮めました。

ニューヨーク原油相場は反落。終値は1.12%安の48ドル62セントでした。

金相場は大幅高。終値は2.5%高の1242ドルでした。

NY時間03日 午後4時、東京時間04日午前5時の数字を表示しています。

[June 03, 2016]  No 031843420

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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