2016/05/26マーケット: また円に弱気な見方
「米ドル堅調」
ドル円=110.18円、 ユーロドル=1.1152ドル、 ポンド円=162.08円、トルコリラ円=37.47円、豪ドルドル=0.7201ドル、NZドルドル=0.6749ドル
25日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対円で堅調でした。ユーロは高く取引されました。
米ドルは対円で小幅高。FRBが6月にも利上げするとの観測が背景。米国債利回りの上昇も米ドルにポジティブでした。
CMEグループのFEDウォッチによりますと、6月もしくは7月の利上げが意識されています。金利先物が織り込む6月利上げの確率は38%と、前日から4ポイント上昇しました。
ゴールマン・サックスのエコノミストは25日、アメリカの第2四半期の成長率見通しについて、従来の2.7%から3.0%に引き上げました。また、ブルームバーグによりますと、ゴールマン・サックスの為替チームは、日銀の追加緩和観測などを理由に、「円に非常にベア(弱気)」だとするレポートを顧客向けに送りました。米ドル円は、今年8月までに115円、11月までに120円、そして来年の今頃は125円に米ドル高円安が進むと見ています。
ユーロは対米ドル、対円で小幅上昇しました。ユーロ圏の財務相会合が、ギリシャへ103億ユーロを融資することを決めたことが好感されました。
ポンドは対米ドルで堅調、対円では大幅高でした。来月23日に実施されるEU離脱の是非を問うイギリスの国民投票について、最新の世論調査で、残留派が44%と、離脱派(38%)を上回ったことが材料視されました。
原油価格が大幅高。原油に敏感なカナダドルが高く取引されました。カナダ中銀はこの日の金融政策委員会で政策金利を据え置きました。声明は、懸念されたほどハト派ではなく、カナダドル買いにつながりました。
南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。
トルコリラの対円相場は続伸しました。
豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で上昇しました。
「米株続伸」
ダウ 17851ドル (+145ドル) S&P500 2090p (+14p) ナスダック 4894p(+33p)
25日のニューヨーク株式相場は続伸しました。原油高を受け、エネルギー関連株が上げをけん引しました。
ニューヨーク原油相場の終値は1.93%高の49ドル56セント。これは年初来の高値です。
金相場は0.45%安の1226ドルでした。
NY時間25日 午後4時、東京時間26日午前5時の数字です。
[May 25, 2016] No 031843414
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【データ提供】
松島 新(まつしま あらた)氏

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。
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