2分でわかるアメリカ

2016/05/12マーケット: ユーロ1.15とポンド1.45睨む心理

「米ドル軟調」 

ドル円=108.41円、 ユーロドル=1.1421ドル、 ポンド円=156.57円、
トルコリラ円=36.65円、豪ドルドル=0.7373ドル、NZドルドル=0.6822ドル

11日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。

このところの上昇を受け、利益を確定する売りが米ドル相場を押し下げました。

米ドルは対円で下落。ニューヨーク株式相場が大幅反落、米国債利回りが低下したことも、米ドル売りにつながりました。

安倍首相、麻生財務相ら要人が相次いで口先介入しましたが、その効果が薄れました。

ユーロとポンドは対米ドルで上昇しました。ただ、対円ではそれぞれ軟調でした。BofAメリルリンチは、顧客向けレポートで、米ドルが再び本格的に上昇するにはまだ時間がかかるとコメントしました。

ただ、アナリストの多くが、1ユーロ=1.15ドル、そして1ポンド=1.45ドルという水準を意識しているとロイターが伝えました。アメリカ経済が、ユーロ圏やイギリスの経済と比べ悪くないことから、水準に近づくとユーロとポンドの上値が重くなり、米ドルが買い戻されるという見方です。

トルコリラの対円相場は、米ドル円が下落した影響を受け、安く取引されました。

南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。

原油価格が上昇したことで、カナダドルは対米ドルでは堅調でしたが、対円では軟調でした。

NZドルは高く取引されました。ニュージーランド中銀が、半年に1度の金融安定報告書で、住宅市場の過熱に懸念を示したものの、新たな融資抑制策が盛り込まれなかったことが材料になりました。

豪ドルは対米ドルで上昇、対円で下落しました。

「米株大幅反落」

ダウ 17711ドル (-217ドル)  S&P500 2064p (-19p)  ナスダック 4760p(-49p)

11日のニューヨーク株式相場は大幅に反落しました。ディズニーと大手デパートのメイシーズの弱い決算が嫌気され、消費関連株が主導する形で売りが増えました。3つの主要指数は、いずれもこの日のほぼ安値で取引を終えました。前日の上昇分を全て消した格好です。

ニューヨーク原油相場は、予想外の在庫減を受け大幅高でした。終値は3.52%高の46ドル23セント。金相場は0.85%高の1275ドルでした。

NY時間11日午後4時、東京時間12日午前5時の数字です。

[May 11, 2016]  No 031843404

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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