2分でわかるアメリカ

2016/05/10マーケット: 思惑に揺れる米ドル円、110円向かう?

「円安い」    

ドル円=108.34円、 ユーロドル=1.1380ドル、 ポンド円=156.07円、
トルコリラ円=36.77円、豪ドルドル=0.7314ドル、NZドルドル=0.6771ドル


9日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対円で大幅に上昇しました。

材料になったのは、麻生財務相が9日の参院決算委員会で、「介入する用意がある」と踏み込んだ発言をしたことです。G7首脳会議を控えていること、アメリカ財務省が日本を為替監視対象国の1つに指定したことなどを背景に、「いまの水準で介入はない」との見方が依然として優勢です。その一方で、日銀がいずれ追加緩和する、どこかのタイミングで介入があるとの見方が根強くあり、投資家の心理が揺れています

円のロング(買い)ポジションが急激に膨らんでいて、ポジション調整も円安につながりました。

米ドルは対円で108円台半ばに大幅上昇しました。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、「年内2回の利上げが妥当」とする予想を明らかにしたことも米ドル買いを誘いました。米国債利回りが低下しましたが、影響は限定的でした。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、米ドルが急上昇する局面では米ドル売り円買いのタイミングだと思うが、20日移動平均の108円83銭を超えて米ドルが買われれば、110円に向かうだろうとコメントしました。

ユーロは対米ドルで小幅安。対円では123円台まで買われました。

ポンドは対米ドルで軟調、対円では大幅高でした。6月23日のEU離脱の是非を問う国民投票に関するICMの最新の世論調査では、離脱派が46%と、残留派の44%を上回りました。一方、イングランド銀行は、金融政策員会の開催を年12回から8回に削減することを正式に発表しました。今年10月開催予定の会合がキャンセルされました。

新興国通貨は軟調でした。トルコリラは対米ドルで下落。ただ、クロス取引の対円相場は上昇しました。米ドルの対円の大幅高(円安)が影響しました。

南アフリカランドの対円相場は小動きでした。

カナダドルの対円相場は83円台に上昇しました。

豪ドルとNZドルは、中国の貿易統計が弱かったことを材料に、対米ドルで下落しました。対円では、それぞれ堅調でした。

「米株まちまち」

ダウ 17705 ドル(-34ドル)  S&P500 2058p (+1p)  ナスダック 4750p(+14p)


9日のニューヨーク株式相場はまちまちでした。原油価格が下落したことを受け、エネルギー関連株が軟調でしたが、ヘルスケア株が堅調で、相殺しました。

ニューヨーク原油相場は2.73%安の43ドル44セント。金相場は2.12%安の1266ドルでした。

NY時間09日午後4時、東京時間10日午前5時の数字です。

[May 09, 2016]  No 031843402

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.15 更新マーケット: 来週の米ドル/円、下振れするか「リスク回避で円高」14日の欧米の外国為替マーケットでは、円が幅広く買われました。中国経済の減速を示す経済データが相次いで発表され、ユーロ圏の製造業と非製造業の…
  • 2018.12.14 更新マーケット: ユーロとトルコリラ小動き、ポンド続伸「資源国通貨が堅調」13日の欧米の外国為替マーケットでは、4つの中央銀行の金融政策を決める会合が注目されました。ECB、スイス中銀、ノルウェー中銀、トルコ中銀は…
  • 2018.12.13 更新マーケット: ポンド大きく戻す、ユーロ高い「ランド堅調」12日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドを買い戻す動きが目立ちました。イギリスの与党・保守党の離脱強硬派として知られるユーロピアン・リサーチ…
  • 2018.12.12 更新マーケット: ポンド続落、トルコリラ軟調「ユーロ下落」11日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが続落しました。イギリスの与党・保守党の議員らが、メイ党首(首相)の不信任投票の発動に十分な48通の…
  • 2018.12.11 更新マーケット: ポンド急落、米ドル堅調「カナダドル下落」10日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが目立って下落しました。EUと合意した離脱協定案のイギリス議会の採決が延期されたことが大きく影響…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ