2分でわかるアメリカ

2016/04/09マーケット: 来週のドル円、下値リスク

「カナダドル高い」
    
ドル円=108.16円、 ユーロドル=1.1397ドル、 ポンド円=152.73円、
トルコリラ円=37.92円、豪ドルドル=0.7551ドル、NZドルドル=0.6805ドル


8日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク回避ムードがやや後退しました。

FRBのイエレン議長とニューヨーク地区連銀のダドリー総裁が、緩やかな利上げを示唆したことで、不透明感が薄らぎました。

米ドルは対円でほぼ横ばいでした。麻生財務相が口先介入しましたが、財務省・日銀の円売り介入の可能性は低いとの見方に変化はありませんでした。米国債利回りが上昇しましたが、積極的な米ドル買いには繋がりませんでした。

アメリカの卸売在庫が予想以上に減少したことを受け、第1四半期のGDP見通しの下方修正が相次ぎました。

ユーロは対米ドルで小幅反発しました。

ポンドは対円で小反発、一時153 円台に戻しました。

新興国通貨は堅調。南アフリカランドは対円で上昇しました。

トルコリラは対円で安値から38円ちょうど近辺に戻しました。

原油価格が大幅に上昇したことを受け、カナダドルが対円で大幅に上昇しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で堅調でした。

「来週の注目はG20財務相会議」

今週は、中央銀行の金融政策の効果への疑問が広がり、それを象徴する形で円高が進みました。先月の上海でのG20財務相会議で通貨安競争を回避することが確認されたことも、円買いにつながりました。来週14日と15日、ワシントンDCでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。為替相場について、どういう声明、発言があるか注目です。

アメリカでは来週、小売売上高(13日)、消費者物価指数(14日)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(15日)など重要な経済指標が発表されます。材料になりそうです。13日発表のベージュブックも注目です。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円について、弱い地合いが続きそうだとの見通しを伝えました。アメリカの小売売上高などの経済指標やG20会議などで反発材料を探る展開が予想され、週後半は、産油国の増産凍結をめぐる思惑から原油相場の動向も重視されそうだとしています。レンジは、米ドル円が106円50銭〜110円ちょうど、ユーロ米ドルは1.1300ドル〜1.1550ドルと予想しました。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、米ドル円について、106円63銭までテクニカルのサポートがないとコメントしました。ファンダメンタルズで見ると、日本の当局は105円まで容認するとみられ、100円まで円高が進むまで行動を起こさない可能性があるとしています。

来週13日、カナダの中央銀行が金融政策委員会を開きます。0.5%の政策金利を据え置くと予想されています。スコシアバンクは、今後12か月で0.25%の利下げがある確率が約20%あるとしています。来週のカナダドル相場は中立だとしています。

翌14日には、イングランド銀行が金融政策を決める会合を予定しています。政策据え置きの見方が優勢です。ポンドについては、Brexitをめぐる思惑が引き続き材料になりそうです。

来週の豪ドルについては、14日発表のオーストラリアの雇用統計、そして、15日の中国の第1四半期のGDPが材料になる可能性があります。

「米株小幅高、原油大幅高」

ダウ 17576ドル (+35ドル)  S&P500 2047p (+5p)  ナスダック 4850p(+2p)

8日のニューヨーク株式相場は小幅高でした。円高が落ち着いたこと、原油相場が上昇したことを好感しました。

ニューヨーク原油相場の終値は6.60%高の39ドル72セントでした。

金相場は0.51%高の1243ドルで取引を終えました。

NY時間08日 午後4時、東京時間09日午前5時の数字です。

[April 08, 2016]  No 031843381

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.16 更新マーケット: 米ドル軟調、トルコリラ高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「資源国通貨堅調」15日の欧米の外国為替マーケットでは、米ド…
  • 2018.10.13 更新マーケット: 来週の円相場、また振れるか※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「ヨーロッパ通貨軟調」12日の欧米の外国為替マーケットでは、ユ…
  • 2018.10.12 更新マーケット: 米ドル全面安、ユーロ高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコリラ堅調」11日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドル…
  • 2018.10.11 更新マーケット: 株安が米ドルに重石、カナダドル安い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「ランド反落」10日の欧米の外国為替マーケットでは、ユーロと英…
  • 2018.10.10 更新マーケット: 米債利回りにらむ、ランド高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「ポンド反発」9日の欧米の外国為替マーケットは、米10年債の利…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ