2分でわかるアメリカ

2016/03/26マーケット: 来週は材料豊富、米ドルどうか

「小動き」    

ドル円=113.12円、 ユーロドル=1.1163ドル、 ポンド円=159.88円、
トルコリラ円=39.28円、豪ドルドル=0.7506ドル、NZドルドル=0.6687ドル


25日の欧米の外国為替マーケットは、キリスト教のイースター(復活祭)に絡む「グッド・フライデー」のため、マーケット参加者が少なく、小幅な値動きでした。

アメリカの「グッド・フライデー」は連邦の祝日ではありません。連邦政府機関は通常業務、郵便も配達されます。ほとんどの銀行は営業しています。ただ、全米50州のうち13の州は祝日と定めています。また、多くの企業がおやすみ、もしくは半ドンでした。

薄商いの中、米ドルは対円で堅調。対ユーロではやや軟調でした。ポンドは小動き。

トルコリラは対米ドルで小幅安、対円では小幅高でした。南アフリアランドの対円相場はほぼ横ばいでした。

カナダドルの対円相場は前日とほぼ同じ水準。オセアニア通貨はまちまちでした。

「米追加利上げの思惑」

来週の外国為替マーケットは材料が豊富です。このところ、FRB高官の利上げに前向きな発言が相次ぎ米ドル相場を押し上げました。こうした中、FRBのイエレン議長が29日に講演を予定していて、注目を集めています。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのストラテジストは、イエレン議長が、4月の会合で利上げが議題にのぼることを講演で言及する可能性があるとCNBCにコメントしました。また、アムハースト・ピアポント証券のストテジストはCNBCに対し、おそらく米ドル高基調に向かうだろうとの見方を示しました。

イエレン議長のほか、来週31日木曜日はニューヨーク連銀のダドリー総裁、1日にはクリーブランド地区連銀のメスター総裁が講演します。

経済指標では、1日金曜日に発表されるアメリカの3月の雇用統計が、4月のFOMCを占う上で注目です。1日公表の日銀短観と合わせ、特に米ドル円に影響する可能性があります。

さらに来週は、第1四半期末、第2四半期はじめという季節要因も相場に影響する可能性があります。日本では会計年度が切り替わります。

ロイタージャパンは、日本の年度末をまたぐ来週の外国為替マーケットでは、実需のフローが主要となるとの見通しを伝えました。特に、(日本の)公的年金は、外貨建て証券投資に伴う為替差損を少しでも圧縮する観点から、米ドルの下値を支えてくる公算が大きいとみられているとしています。レンジについては、米ドル円が110円50銭〜114円50銭、ユーロ米ドルが1.1050ドル〜1.1250ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円が3月16日以来初めて113円を超えてきたことで、やや米ドル高にシフトする兆しがあるとコメントしました。米ドルの上値のめどは113円50銭、それを越えれば114円に向かう可能性があるとしています。

週明けの28日月曜日は、アメリカは通常業務に戻りますが、ヨーロッパ、オセアニア、南アフリカなどは「イースター・マンデー」でおやすみです。このため、週前半は薄商いになることが予想されます。

「米株、商品休場」

「グッド・フライデー」のため、25日のニューヨーク株式市場は休場。ロンドンをはじめヨーロッパの主要な株式市場も休場しました。

25日のニューヨーク・マーカンタイル取引所も休場でした。

NY時間25日 午後3時、東京時間26日午前4時の数字です。

 [March 25, 2016]  No 031843372

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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