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2019/05/23マーケット: ポンド軟調、トルコリラ売り再び

「円堅調」

22日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが軟調でした。

メイ首相がブレグジット(イギリスのEU離脱)に関する新たな協定法案を提出すると発表、2回目の国民投票の可能性にも言及しました。しかし、野党だけではなく与党内からも反対意見が相次ぎ、「メイ首相が持たない」との見方が浮上しました。レッドソム院内総務が辞任したと伝えられました。政局の不透明感を背景に英ポンドは対米ドルで下落。対円相場は1英ポンド=139円70銭近辺の英ポンド安水準で取引されました。

ユーロは対米ドルでほぼ横ばい。対円は1ユーロ=123円ちょうど近辺のユーロ安水準で推移しました。

米ドルは対円で軟調でした。1米ドル=110円30銭台で取引されました。トランプ政権が中国の監視機器メーカーのブラックリスト入りを検討しているとの報道がリスク回避ムードにつながりました。米10年国債の利回りが低下。節目の2.4%を再び割り、米ドル売りを誘いました。

FRBが公表した前回会合(FOMC)議事録では、政策金利を当面維持する姿勢が示されました。

トルコリラは下落しました。対米ドルで約1%下げました。クロス取引の対円相場は1トルコリラ=18円ちょうど近辺までトルコリラ安が進みました。イスタンブールの株式相場は2017年1月以来の安値水準に下落しました。トルコの国防相が、ロシア製ミサイルシステム「S-400」の購入に関連して、アメリカの新たな制裁に備えていると発言。トルコ中銀が1週間物レポ金利のオークションを再開したことを受け、新たに調達したトルコリラを売る動きが活発化しました。

南アフリカランドは小動き。23日の中銀会合では、政策金利が6.75%で据え置かれるとの予想がコンセンサスです。

豪ドルとNZドルは対米ドルでほぼ横ばい。対円で下落しました。カナダの小売売上高は予想を上回りましたが、原油安を受けカナダドルが安く取引されました。

「米株反落」

22日のヨーロッパの株式相場はまちまち。ヨーロッパ17カ国の上位600社で構成されるSTOXX600は0.08%安。DAXは0.21%高。FTSEは英ポンド安が好材料となり0.07%上昇しました。


ニューヨーク株式相場は反落。反独禁法違反との地裁判断を受け半導体大手のクアルコムが急落、投資家心理が悪化しました。「デジタル冷戦」への懸念が根強くあります。トランプ大統領と民主党との会議が不調だったことでインフラ関連株が売られました。ダウは100ポイント、率にして0.39%安。S&P500は0.28%下落。ナスダックは0.45%下げました。


ニューヨーク原油相場(WTI)は2.71%安の61米ドル42セント。金先物相場は0.08%高の1274米ドルでした。


*NY時間22日 午後4時、東京の23日午前5時時点の状況です。

[May 22, 2019] No 031844156

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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