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2018/05/19マーケット: 来週、米ドルさらに変動か

「ユーロ5日続落」

18日の欧米の外国為替マーケットでは、ユーロが続落しました。

イタリアのポピュリズム政党と極右政党が連立政権の樹立で合意したことが影響しました。ユーロ圏の3月の経常収支は黒字が縮小しました。

ユーロは対米ドルで5日連続の下落。対円でも軟調でした。

英ポンドも軟調でした。対円では200日移動平均を下回って推移しました。

米ドルは対円で小幅安。上昇基調にあった米10年債利回りが低下に転じたことに素直に反応しました。利益を確定する米ドル売りも影響しました。

新興国通貨は続落。新興国からアメリカへ投資資金が移動する傾向が強まっていますが、この日もその流れが続きました。南アフリカランドは対円で続落しました。

トルコリラは対米ドルで一時4.50まで売られ、最安値を更新しました。クロス取引の対円相場は一時24円50銭台まで下落しました。

カナダドルの下げが目立ちました。カナダの4月の消費者物価指数が予想を下回りました。3月の自動車を除く小売売上高がマイナスを記録しました。

NZドルは堅調、豪ドルはほぼ横ばいでした。

「米10年債利回り」

来週の外国為替マーケットでは、引き続き米10年債利回りが材料になりそうです。チャート上の節目を上抜けしたことから、さらに上昇するとの指摘があります。来週予定される米2年債、米5年債、米7年債の入札が米国債全体に影響する可能性があります。

アメリカの経済指標では、25日の耐久財受注とミシガン大消費者信頼感指数が注目。23日に公表されるFRBの会合議事録も材料になるかもしれません。21日には、ポンペオ国務長官がイラン政策を発表予定。貿易をめぐる米中協議、北朝鮮問題も引き続き材料視されています。

連立政権の樹立に動くイタリアの2政党の動きがユーロに影響しそうです。23日のイギリスの消費者物価指数が英ポンドを動かす可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の外国為替マーケットについて、金利高を支えとする米ドルの堅調な展開が続きそうだと伝えました。金利上昇が株安につながったり、新興国市場の動揺を引きおこしたりすれば、リスク回避的に円が買われる可能性もあるとしています。レンジは、米ドル/円が109円〜112円、ユーロ/米ドルは1.1700米ドル 〜1.1200米ドルと予想しました。

スコシアバンクは、日銀が緩和政策を継続する方向、日米の利回り格差が拡大する中で、円の見通しに弱気だとコメントしました。目先の安値メドは112円だとしています。

ポンドスターリングライブによりますと、コメルツバンクは最新の為替見通しで米ドルに強気な見方を示しました。一方、ロイターによりますと、シティグループのストラテジストは顧客向けメモで、ドル高基調が長く続くかないだろうとコメントしました。

豪ドルとNZドルは目先、マーケット全体の動きに連動するとの見方が少なくありません。JPモルガンは豪ドルの見通しを下方修正しました

新興国通貨の変動幅が大きくなっています。南アフリカランドについては、24日の中央銀行の会合が注目。6.50%の政策金利を据え置くと予想されていますが、声明のトーンが相場に影響する可能性があります。トルコはラマダン(断食月)に入りました。6月14日まで。トルコリラは、引き続きエルドアン大統領の発言に敏感に反応しそうです。

「NY株まちまち」

18日のヨーロッパの株式相場は下落しました。FTSEは9ポイント安、DAXは36ポイント下げました。

ニューヨーク株式相場はまちまち。米中の貿易協議をにらみ神経質な展開でした。ダウは小幅高、S&P500とナスダックは小幅安。小型株の指数として知られるラッセル2000は最高値を更新しました。個別には、決算が予想を下回ったデパート大手ノードストロームが急落しました。

ニューヨーク原油相場は0.29%安の71米ドル28セント。金相場は0.15%高の1291米ドルでした。

NY時間18日 午後4時、東京時間19日午前5時時点の状況です。

 [May 18, 2018]  No 031843902


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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