週刊2分でわかる豪・NZ

2018/05/24NZドルは売られすぎたか

「冬到来」


ニュージーランドの今朝のトップニュースは大雪でした。


南半球のニュージーランドはこれから冬に向かいます。24日の朝は広い地域で気温が氷点下に下がりました。南島の一部は40センチ程度の積雪になる予報が出ています。北島の一部でも今朝、氷点下の気温が記録されました。


平年を下回る気温は当面続きそうだとニュージーランド・ヘラルドが伝えました。5月後半にしては異例の寒さです。


夏が近づく北半球に暮らしていると想像しにくいのですが、ニュージーランド人は、今後、暖房用の灯油などのエネルギーの価格に神経質になりそうです。石油を輸入に依存しているため、NZドル相場でも関心が高まる可能性があります。


「NZドルは安くなりすぎた?」


バンク・オブ・ニュージーランド(BNZ)は、通貨に関する最新のリサーチメモで、NZドルは安くなりすぎた可能性があるとコメントしました。


NZドルの対米ドル相場は4月中旬につけた高値から7%近く下落しました。0.70ドルを割りました。対円相場では75円台まで売られました。


NZドルが売り込まれた背景は主に2つ。1つは、投機筋などの動向を示すシカゴの通貨先物ポジションが大幅な買い越し(ネットロング)になっていたことです。しかし、過去2週間でポジション調整が大幅に進み、最新のデータでは、NZドル/米ドルの買いポジションと売りポジションがほぼ拮抗しました。極端な偏りが解消されました。


NZドル安の2つめの背景は、アメリカとニュージーランドの利回り、あるいは金利格差の拡大。アメリカのFRBが6月にも追加利上げする方向であるのに対し、ニュージーランドの中央銀行(RBNZ)は来年後半まで政策金利を据え置く見通し。高金利というNZドルの優位性がなくなりました。この要因は、今後もNZドルの上値を抑える可能性があるとみられています。


冬型の天候が長期化すれば、消費が冷え込み、NZドルのネガティブ要因になる可能性があります。NZドルの対円相場は、米ドル/円の振れがやや大きくなっていますので、その影響を受けそうです。


「不動産価格が下がりそう」


オーストラリアでは、経済をけん引してきた不動産市場の減速が鮮明です。不動産のオークションが低調。シドニー・モーニングヘラルドによると、コモンウエルスバンク(CBA)は、2大都市のシドニーとメルボルンの不動産価格は今後18カ月にわたり低下すると予想しました。


低金利を背景に家計債務が記録的な大きさになっています。無理をして借金で不動産に投資した人が多く、不動産価格の下落がオーストラリア経済全体にネガティブに影響する可能性があります。


豪ドルをめぐる当面の材料は、30日発表の住宅建設許可件数、6月4日の小売売上高、そして、5日の中央銀行の金融政策を決める会合です。豪ドルは目先、上値は重そうです。中国関連のニュースに敏感に反応する可能性もあります。


[May 24, 2018 AN0142] 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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