株価指数売買戦略レポート

二人のストラテジストが相場状況に応じて、適宜更新

2017/04/21 12:42日経225は戻り売り水準・NYダウは三役逆転解消

昨日のNYダウ売りシグナルは誤り

昨日のM2TVのSixチャンネルにてNYダウ売りシグナルとして三役逆転がギリギリの水準で発生したことを指摘しましたが、昨日の上昇でシグナルが消滅し誤りとなりました。売りをご検討いただいた皆様には大変申し訳ございませんが、一度売りポジションを解消していただくことが望ましいと思います。NYダウは再度レンジと判断を修正いたします。向こう11営業日はもう一度20,438ポイント割れで終えることがあれば三役逆転が成立しますので、その際はSTD-ADXの両線の上昇も確認できればもう一度売りと判断したいと考えています。

<資料1>NYダウ(日足 2016/10/24-2017/4/21)
資料

さて、この動きの背景にはムニューシン米財務長官の「近く税制改革案を発表する」というコメントがありました。改革案の詳細に関する言及はありませんでしたが、好材料がこのところ乏しかった市場には大きく歓迎され期待感の醸成に繋がりました。また、その手前で伝わった、仏大統領選挙に絡む世論調査で中道派マクロン氏の優位との発表もリスクオフの巻き戻しに拍車がかかりました。

投資家心理の改善は、債券を売って株を買う動きとなり、米10年債利回りは2.24%水準まで回復し、NY市場は4月13日振りに米ドル/円は109円台を回復してクローズを迎えました。この為替の動きは日経225にもプラスに働き終値で18,500円を回復しました。

<資料2>米10年債利回り(日足 2016/1/1-2017/4/21)
資料
出所:Bloombergより当社作成

日経225は戻り売り水準

一方で、日経225の売りの判断は継続したいと考えています。一部では底入れと判断している方もいるかとは思いますが、筆者は次の理由からまだ判断修正を行いません。(1)上昇にもかかわらず、一目均衡表の基準線が下降していること。(2)上値抵抗線を明確に抜けきれずにいること。(3)2015年高値:20,967円と2016年安値:14,772円の高値から黄金比38.2%水準の18,600円が抵抗として機能していること。(4)米ドル/円や米10年債利回りの短期の下降トレンドが継続していること。以上の条件が解消されない限り、戻り売りの判断を継続したいと思っています。

ファンダメンタルズの側面では、昨日発表の安川電機の想定為替レートが110円であったように、今後決算発表を迎える輸出企業の想定為替レートが現行水準を上回るようであれば、業績への影響が懸念されて日経225の上値は重くなると思われます。来週25日は北朝鮮の朝鮮人民軍創設85周年の記念日にあたると言い、地政学リスクも引き続き意識される展開が続くと思われ、まだ楽観論に傾くのは早いのではないでしょうか。

<資料3>日経225(日足 2016/12/30-2017/4/21)
資料

<資料4>米ドル/円(日足 2016/11/18-2017/4/21)
資料

M2Jストラテジスト:小暮 祐輝

【今後の主なマーケットイベント】
4/23(日)日本時間16時~翌4時 仏大統領選挙第1回投票その後即日開票
4/24(月)日本時間21:30 米 消費者景気信頼感指数
4/27(木)時間未定 日銀政策決定会合結果・日銀展望レポート
日本時間20:45 ECB定例理事会政策発表その後総裁会見

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