株価指数売買戦略レポート

二人のストラテジストが相場状況に応じて、適宜更新

2017/04/06 12:29トランプ政権に暗雲!?

【マーケットサマリ】

昨日発表されたFOMC議事録で、一部の参加者より「株価に関して、標準的なバリュエーションの指標と比較して非常に高い水準と捉えた」との記述があり、株式市場は反応。ADP雇用統計発表直後こそ強い指標を素直に好感して大幅上昇となっていたものの、上記の議事録要旨をきっかけに下落、終わってみればNYダウはマイナス圏に沈んで取引を終えることとなりました。

実はそれ以上に私が気になったのが、トランプ大統領の側近中の側近の一人と言われていたバノン主席戦略官・上級顧問が国家安全保障会議のメンバーから外されたとの報。このところトランプ政権内で人事の内紛が生じていると囁かれていましたが、まさに、その懸念が表面化した一件だと思われる出来事でした。このところ、トランプ政権の政策の目玉であるインフラ投資・減税に関する実現性に疑問が投げかけられている中、今回の人事面での出来事はいっそうその後退を印象付けるものとなったように感じられます。財政政策の遅れはFRBの利上げにも影響を及ぼすと考えられ、その結果、昨日の米10年債利回りも急落につながったと考えます。トランプ大統領が就任して今月末で100日になるわけですが、その100日持たずしてトランプ政権の崩壊に繋がってしまうのか、にわかにきな臭い動きになってきているように感じられます。

<資料1>米10年債利回り(日足)推移
 
出所:Bloomberg 2017年1月2日~4月5日

●10年債利回り2.3%とドル/円110円
引き続き、米10年債利回りとドル/円の動きは日経225の値動きを考える上で重要なポイントと考えています。現在市場では、ドル/円の110円はサポートラインとして堅そうだとの声が広がっていますが、逆にその堅いと思われていたラインを抜けるようだと、一気に投げが持ち込まれることも想定されますので、意識しておく必要がありそうです。

4月に入り、値動きが荒っぽくなってきています。こういった急な動きに対応する上でもかねてより申し上げています短い時間軸でのトレードが効果的だと思っています。下記チャートをご覧ください。

<資料2>NYダウ(60分足)

こちらのチャート、上段で21時間ボリンジャーバンド±0.6σ、±1.2σを、そして、下段では26時間標準偏差ボラティリティ(緑)、パラメータ27の指数平滑ADX(青)を表示しています(ワイルダー移動平均(14)=指数平滑移動平均(27)であるため)。

下段の見方はこれまでお伝えしている通り、標準偏差ボラティリティとADXが低い位置から上昇した場合トレンドが発生。そのトレンドが上昇・下降どちらであるのかを上段のボリンジャーバンドで±0.6σのどちらに抜けたかで判断するというものです。ADP雇用統計後、+0.6σを上抜けたことで上昇トレンドが発生、その後、冒頭の材料を受けて今度は-0.6σを下抜けたことで下降トレンドに転換していることがお分かりになるかと思います。

この短い時間軸でのトレードは1回、1回のトレードをしっかりクローズすることも大事です。そのため、利食いの設定(成行・±0.6σの水準・トレール注文の3種類)、ストップロスの設定も大事になることを最後に書き記しておきます。


M2Jシニアストラテジスト 比嘉 洋
 

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