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2018/05/31 15:40欧米の物価指標が本日の相場材料となるか

【相場材料】欧米の物価指標
【影響】リスクオフの巻き戻しとインフレ加速で米独長期金利が上昇すれば、株価の重石となる可能性も
【ポイント1】ユーロ圏のインフレ圧力は加速する見込み
【ポイント2】米インフレは鈍化予想も、FRBの目標に接近

(本日のレビュー)

31日の日経平均は前日比+183.30円と反発し、22201.82円で取引を終えました。前日の欧米市場では、イタリアで反ユーロ政権が誕生するとの過度な懸念が後退。欧米株が反発したことが好感されました。ただし、後場の日経平均は上値の重い展開。欧州政治の不透明感などのリスク要因が根強く残ること、本日の欧米の物価指標や明日の米雇用統計を控えて様子見の姿勢となりました。

(今後の見通し)

本日は、欧米の物価指標に注目です。日本時間18時に5月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)同21時30分に4月の米PCE(個人消費支出)デフレーターが発表されます。

5月のユーロ圏CPIの市場予想は前年比+1.6%と、4月の同+1.2%からインフレが加速すると見込まれています。29日に発表された5月の独CPIは前年比+2.2%と、市場予想の同+2.0%を上回り、4月の同+1.6%からインフレが加速しました。ユーロ圏でも同様の結果が示されれば、足元で後退しているECBの金融緩和縮小観測の支援材料となり、独長期金利の支援材料となりそうです。


独長期金利は29日、イタリアで反ユーロ政権が誕生するのではとの懸念から一時2017年4月以来となる0.192%まで下落しました。ただし、足元ではイタリア政治に対する懸念はやや後退しています。リスクオフによる金利低下の巻き戻しに加え、インフレ率上昇で独長期金利が急ピッチで上昇すれば、独DAX®は上値の重い展開となるかもしれません。

FRBが重視するエネルギーと食料を除くPCEコアは、3月に前年比+1.9%と、FRBのインフレ率目標である2%に接近しました。4月の市場予想は同+1.8%と、インフレの伸びは一服すると予想されていますが、インフレ率がFRBの目標近辺にあることは、FRBが利上げを継続する材料となりそうです。

米長期金利は、イタリア政治に対する懸念から一時2.7%台まで下落しました。ただし、30日に公表された米ベージュブックでは、景気や景況感の底堅さが報告されました。底堅い景気や景況感、物価指標の結果を受けて、米長期金利が再び3%台へ向けて上昇するのか注意を向けておく必要があります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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