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2018/05/29 15:49独DAX®:欧州政治の不透明感が重石に

(本日のレビュー)

29日の日経平均は前日比-122.66円と反落し、22358.43円で取引を終えました。日本独自の材料に乏しく、積極的な買いは控えられました。その中で、欧州政治の不透明感(後述)が嫌気されたことや、米ドル/円が108円台まで下落したことなどが日経平均の重石となりました。

(今後の見通し)

イタリアでは、マッタレッラ大統領が暫定首相にIMF(国際通貨基金)元高官のコッタレッリ氏を指名しました。ポピュリスト政党「五つ星運動」と極右政党「同盟」が推薦したコンテ氏は首相を辞退しています。また、両党が財務相に推薦したユーロ懐疑派のサボナ氏は、マッタレッラ大統領が指名を拒みました。

「五つ星運動」は、大統領を弾劾する提案を検討していると表明。「同盟」のサルビーニ書記長は、EU規則が変更されないならイタリアがEUにとどまる合理性はないと発言しました。市場では、再選挙が実施された場合、両党が勢力を拡大させるとの懸念があります。

スペインでは、ラホイ首相の元側近が汚職で有罪判決を受けたことで、ラホイ首相の退陣を求める声が強まっています。最大野党の社会労働党はラホイ首相の不信任決議案を提出、6月1日に投票が実施される予定です。

28日の欧米市場では、ユーロやドイツ長期金利が下落するなか、独DAX®は前日比-74.55pと反落しました。通常、ユーロ安やドイツ長期金利の下落は、DAX®のサポート材料となりますが、DAX®が下落した背景には、欧州政治の不透明感がありそうです。

欧州政治の不透明感を背景に、イタリアやスペインの国債が売られる(金利は上昇)一方、比較的安全とされるドイツ国債は買われました(金利は下落)。イタリア長期金利-ドイツ長期金利のスプレッドは、2013年12月以来の水準まで拡大し、比較的安全とされるドイツ国債に資金が流入したことが示されました。

リスク回避の動きによる、ユーロ安やドイツ長期金利の下落は、DAX®のサポート材料とはならない可能性を考慮しておく必要があります。引き続き、欧州の政治情勢には注意が必要です。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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