株価指数デイリー・レポート

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2018/04/16 11:06今週の相場材料

(今後の見通し)

今週は、本日16日の3月小売売上高17日の同鉱工業生産18日のベージュブック(地区連銀経済報告)など、米経済指標が多く発表されます。小売売上高は2月まで3か月連続で軟調でしたが、3月の市場予想は前月比+0.3%と、反発が見込まれています。また、ベージュブックでは、第1四半期にやや弱含んだ景気の再加速を示唆する材料はあるか、賃金上昇圧力の高まりや物価への波及が報告されるか、などが注目されます。

17-18日に日米首脳会談が開催されます。先週、習近平国家主席が中国経済の開放を示唆したことや、トランプ大統領がTPP(環太平洋連携協定)復帰を示唆したことで、「貿易戦争」に対する過度な懸念はやや後退しました。ただし、トランプ大統領が中国を引き合いに出し、日本にも何かしらの譲歩を迫るかもしれません。

17日に発表されるユーロ圏とドイツの4月ZEW景況感20日のユーロ圏の4月消費者信頼感指数が相場材料となる可能性があります。ドラギ総裁は11日の講演で、「(米国や中国の)関税導入による直接的な影響は大きくない」としつつ、関税や通商政策の経済への影響について「信頼感の経路に特に留意しなければならない」と述べました。

また、米中貿易摩擦に対する懸念がある中で、企業が投資を先延ばしする可能性もあると指摘。この影響による景況感への下押しは「今後数カ月に極めて重要になるかもしれず、注意して観察することが必要だ」との見解を示しました。ユーロ圏の景況感にはやや鈍化の兆しがみられます。ドラギ総裁が注視する姿勢を示したことで、今後、景況感が為替の相場材料となる可能性がありそうです。

英国の経済指標にも注目です。17日に英雇用統計18日に3月の英CPIが発表されます。英FTSE100は3月26日に一時2016年12月7日以来となる6866.94pまで下落しました。ブレグジット交渉の不透明感が重石となっています。また、BOE(英中銀)の利上げ観測を背景にした英ポンド高もFTSE100の下押し要因となっています。

前回のILO基準の失業率(2017/11-2018/1月)は4.3%まで低下。労働市場の堅調が示されました。週平均賃金(同)は前年比+2.8%と、伸びが加速しました。今回は同+2.9%とさらに伸びが加速すると見込まれています。底堅い労働市場を背景にBOEの利上げ観測が高まれば、英ポンドの上昇材料となりそうです。その場合、FTSE100には下押し圧力が加わるかもしれません。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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