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2018/04/02 16:31米中貿易摩擦や為替相場に引き続き注目

(レビュー)

2日の日経平均は、前週末比-65.72円の21388.58円で取引を終えました。日銀短観で企業の設備投資が市場予想を上回ったことが好感され、日経平均は一時前週末比+150円を超えて上昇しました。ただ、欧州市場が祝日で材料に乏しく、日経平均の買いは続きませんでした。東証1部の売買代金は約1.7兆円と今年最低を記録しました。

(今後の見通し)

2日に発表された2018年3月調査の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)では、大企業・製造業DI(業況判断指数)は+24と、2017年12月の前回調査から2ポイント悪化しました。悪化は8四半期ぶりです。鉄鋼セクターなどのDIが大きく低下したことが影響しました。

先行きDIは+20と、前回から4ポイント低下。非鉄金属や自動車などの先行きDIの悪化が影響しました。DIが悪化したセクターを参考にすれば、米国の保護主義的な通商政策に対する懸念が背景にあるとみることが可能です。

大企業・製造業の2018年度の米ドル/円想定為替レートは109.66円と、前回の110.67円からやや円高に振れたものの、現行の106円台からは円安水準となりました。日経平均と米ドル/円の相関性は低下していますが、5月に本格化する3月期決算における事業見通しの下押し要因となる可能性があります。今後は、為替レートにも注意しておく必要がありそうです。

一方で、海外向け製品の需給の引き締まり具合を示すDIは+4と、8四半期連続で改善。国内での製商品・サービス需給の引き締まり具合を示すDIは+0と、1990年以来28年ぶりにマイナスを脱しました。足元の事業環境は好調を維持していることを示しました。また、ソフトウェア・研究開発を含む設備投資額(除く土地投資額)は、全規模・全産業で前年度比+2.0%でした。

米国の保護主義的な通商政策や為替の円高などがDIの悪化につながっていることが示されました。目先は、その点に引き続き注意が必要です。ただ、リスク要因が後退すれば、好調な事業環境や企業の投資姿勢が継続する可能性が示されました。この点は、今後の日経平均のサポートとなる可能性があります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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