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2018/03/30 15:04独DAX®は約1年ぶり安値へ下落。反発の可能性は?

(今後の見通し)

独DAX®は26日、一時11726.62pまで下落し、2017年2月24日以来となる安値を記録しました。米国の保護主義的な通商政策に対する懸念を背景に、世界的に株価が下落したことがDAX®の下押し材料となっています。また、ドイツの景況感が足元で低下したことも、DAX®の重石となっている可能性があります。

トランプ大統領は23日、鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課す輸入制限を発動しました。EUなどに対しては、発動を5月1日まで猶予する方針を示しています。ただ、EUも米国に対して報復措置を計画しています。今後の交渉次第では、DAX®に更なる下押し圧力が加わるかもしれません。

独景況感の低下は一時的で、経済は引き続き成長する可能性も

3月の独IFO景気動向指数は景況感が114.7と、2月の115.4から低下しました。内訳では、現況指数は2カ月連続で低下したものの、過去と比較して高水準を維持しました。一方で、景気の先行きに対する期待を表した期待指数は4カ月連続で低下し、2017年1月以来の水準まで低下しました。

景況感は過去と比較すると依然として高水準ですが、期待指数が大きく低下している点には注意が必要かもしれません。ただ、バイトマン独連銀総裁が2019年の利上げを示唆するなど、独景気は底堅いとの見方が大勢です。

OECDが3月14日に公表した「エコノミック・アウトルック(中間報告)」によれば、堅調な投資やそれに関連する貿易の回復、雇用の増加により、世界経済の回復が続くとされました。ドイツ経済に目を向けると、2017年の第4四半期GDPは前年比+2.9%と、2011年第3四半期以来の高い伸びを示しました。同設備投資は前年比+6.9%と、2014年第1四半期以来の伸びを示しました。

失業率は2月に5.4%まで低下し、1990年に東西ドイツが統合されて以降の最低水準を記録しました。独貿易収支は2017年12月から2か月連続で貿易黒字が10%を超えて拡大。輸出は18か月連続で前年比プラスを維持し、輸出の底堅い増加を示しています。

OECDは、メルケル第4期政権の財政刺激策が短期的に成長率を押し上げる可能性も指摘しています。詳細は明確にされていないものの、新政権は、EUの統合強化に積極的に関与していく考えや欧州内の投資を重視する方針を示しています。景況感にやや弱さが見られるものの、設備投資や輸出の増加、底堅い労働市場を背景にドイツ経済の成長が続くとみることができます。

足元の株価下落を受けた独DAX®の割安感が今後の支援材料に?

DAX®の予想PER(株価収益率)は26日、一時2016年7月以来となる12.27倍まで低下しました。2013年以降でみると、予想PERが12倍を下回った局面は、2013年前半と2016年前半のわずかな期間です。2016年以降でみれば、DAX®は概ね予想PER13-15倍の間で推移していました。予想PERを参考にすれば、足元のDAX®は割安と判断することができます。

前述したように、米国の保護主義的な通商政策の行方には注意しておく必要があります。ただし、貿易戦争への懸念が後退すれば、堅調なドイツの経済成長がDAX®のサポート材料になりそうです。その場合、足元で割安感が出てきているDAX®が反発する可能性はあります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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