株価指数デイリー・レポート

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2018/02/23 15:21堅調な企業収益や割安感が日経平均の上昇材料に

(今後の見通し)
株価が耐えられる金利水準(「レッドライン」)として、市場参加者の一部は米長期金利3%を意識しているようです。一方で、3.5-4%がその「レッドライン」だとする意見もあり、市場の見方は分かれています。長期金利3%が、必ずしも株価にとってのレッドラインとなるわけではなさそうです。ただし、3%が長期金利の大きな節目であることから、長期金利が3%に達すれば、株式市場がそれなりに反応する可能性はあります。長期金利の動向に注意しておく必要がありそうです。

米長期金利の相場材料として、来週は3月1日に発表される1月の米PCE(個人消費支出)デフレーターに市場の注目が集まりそうです。FRBが重視するエネルギーと食料を除くPCEコアは、12月は前年比+1.5%と、FRBの目標である+2.0%を大きく下回りました。トムソンロイターによれば、2月の市場予想は同+1.5%と、横ばいが見込まれています(2/22時点)。

ただし、14日に発表された1月の米CPI(消費者物価指数)コアは前年比+1.8%と、市場予想の同+1.7%を上回り、インフレの加速が示されました。PCEデフレーターでも市場予想を上回る結果が示された場合、米長期金利が反応する可能性があります。長期金利は21日、一時2.954%まで上昇しました。PCEデフレーターの結果次第では、長期金利が3%に達する可能性もありそうです。

 

日本企業の収益増加は日経平均の押し上げ要因に

トムソンロイターの集計によれば、決算発表を終えた日経平均採用銘柄196社の2017年10-12月の収益は前年比+21.1%増加しました。堅調な企業収益は、日経平均のプラス材料となりそうです。日経平均の予想EPS(1株当たり利益)は、アベノミクス以降増加しています。その増加ペースは、主要国の代表的な株価指数のEPSを上回るペースです。

一方で、株価の上昇ペースを比較すると、日経平均は予想EPSほど目立って上昇していません。各国株価指数の収益の伸びと株価の上昇ペースを参考にすれば、今後、日経平均が他の株価指数を上回るパフォーマンスを記録する可能性もありそうです。

 

世界的な株安を受けて日経平均への投資魅力は上昇か

今年に入っての世界的な株安を受けた下落により、日経平均はバリュエーション面で投資魅力が高まったとみることができます。各国の株価指数の予想PER(株価収益率)をみると、日経平均以外の株価指数は、直近の下落を受けて今までの割高が修正されたと考えられます。一方で、日経平均は割高が懸念されるほど高くなかった水準から、アベノミクス相場開始以降の最低水準まで低下しました。

企業収益が最も高い伸びを示していることに加えて、バリュエーション面で主要国の株価指数の中で最も投資魅力が高いと考えられることから、今後、海外から日本株式市場へ資金が流入する可能性はありそうです。その場合、日経平均は底堅い展開になると思われます。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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