株価指数デイリー・レポート

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2018/02/09 16:24日経平均はNYダウをアウトパフォームする可能性も

(レビュー)

9日の日経平均は、前日終値比-508.24円と反落。2017年10月18日以来となる21382.62円で取引を終えました。週間では、先週末終値比-1891.91円(-8.13%)の大幅安で越週となりました。前日の米国市場でNYダウが1000ドルを超えて下落し、市場の警戒感が高まりました。日経平均は下げ幅を縮小する場面も見られましたが、3連休を前に買い戻しの動きは限定的でした。

(今後の見通し)

NYダウは5日と8日、米長期金利の上昇を受けて前日終値比1000ドルを超えて下落しました。NYダウは8日、終値ベースで2017年11月28日以来となる23860.46ドルまで下落しました。足元の米長期金利の上昇は、経済成長を見越した「良い金利上昇」だけではなく、インフレの加速や財政赤字に対する懸念を反映した「悪い金利上昇」の側面が強いのかもしれません。

14日に1月の米CPI(消費者物価指数)が発表されます。インフレの伸びが示された場合、インフレが加速するとの見方から、長期金利がさらに上昇するかもしれません。長期金利の動向を左右する材料として、CPIの結果に市場の注目が集まりそうです。

前日のNYダウが大幅安となった流れを受けて、6日の日経平均は前日終値比1000円を超える大幅安でした。日本独自の材料で下落したわけではありませんが、米株の値動きが荒い中では、日経平均のボラティリティも高まりやすいと考えられます。

14日に日本の第4四半期・実質GDPが発表されます。第3四半期は前期比年率+2.5%と、日本経済の底堅い成長が示されました。引き続き日本経済の底堅い成長が示されるようなら、日経平均のサポート材料となりそうです。

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日経平均はNYダウをアウトパフォームする可能性も

NYダウは割高修正、大幅反発は見込みにくい

NYダウが23860.46ドルまで下落したことで、NYダウの予想PER(株価収益率)は8日時点で16.2倍まで低下しました。予想PERの過去5年間の平均は約16.0倍で、NYダウの割高はほぼ修正されたとみることができそうです。また、2016年以降のNYダウは、約100営業日前後で調整局面のボトムを付けてきました。その価格サイクルを参考にすれば、NYダウの下落が一時的となる可能性はあります。

ただ、リスクオフの主要指標とされるVIX指数は8日も上昇しました。米株式市場のボラティリティは依然として高止まりしています。今後も株価が大きく変動する可能性はあり、株価の下落が一服するかは慎重に見極める必要があります。

NYダウの予想PERが低下する一方、底堅い米経済や税制改革による企業収益の上振れを織り込む形で、予想EPS(1株当たり利益)は8日時点で約1475ドルまで増加しました。足元の予想EPSに予想PERの過去5年間の平均である16.0倍を掛け合わせると、企業収益を参考にしたNYダウの理論値は約23500ドルと算出されます。足元で約23800ドルのNYダウは、適正価格に近い水準とみることができます。

言い方を変えれば、下落が一服すると仮定した場合、そこからNYダウが上昇するためには企業収益が一段と改善する必要があります。インフラ投資などのゆくえが企業収益を押し上げるかもしれませんが、NYダウが2017年のように年間で+20%以上のパフォーマンスを記録するのは難しいかもしれません。

世界的な株価の下落が一服すれば、日経平均は25000円を試す展開も!?

日経平均は1月23日に一時24129.34円まで上昇しましたが、その後は上値の重い展開となりました。足元では、米株安に対する警戒感から2月6日に一時21078.71円まで下落。1月23日高値からの下落率は約12.5%に達しました。1月26日最高値から2月8日安値までのNYダウの下落率は11.5%です。日本独自の材料で日経平均が下落したわけではないことを考慮すると、日経平均の下落はやや過剰な反応だったと判断することもできそうです。

日経平均の予想PERは2月8日時点で13.5倍まで低下しました。過去5年間の予想PERの平均である約15.5倍を大きく下回っています。一方で、世界経済の底堅い成長を背景に日本企業の収益は改善し、予想EPSは1621円まで増加しました。足元の予想EPSに予想PERの過去5年間の平均である15.5倍を掛けた場合、企業収益を参考にした日経平均の理論値は約25000円と算出されます。

仮に日経平均が足元の理論値である25000円まで上昇すれば、2017年末終値からのパフォーマンスは+9.8%となります。一方で、NYダウが足元の理論値に留まれば、2017年末終値からのパフォーマンスは-4.5%となります。以上から、企業収益を参考に日経平均とNYダウを比較した場合、反発局面では日経平均がNYダウをアウトパフォームする可能性はあります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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