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2017/12/14 15:512018年の利上げペースがNYダウのリスク要因に

(レビュー)

14日の日経平均は前日終値比-63.62円と3営業日続落し、22694.45円で取引を終えました。米FOMCの結果(後述)を受けて、米ドル/円が一時112円台半ばまで下落したことが日経平均の重石となりました。ただ、前日の米国市場でNYダウが過去最高値を更新したことなどが日経平均のサポート材料となりました。

(今後の見通し)

12-13日開催された米FOMCでは、FFレート(政策金利)の誘導目標を0.25%引き上げ、1.25-1.50%とすることが決定されました。同時に公表されたドット・チャートでは、9月から変わらずFOMC参加者が2018年に3回の利上げを想定していることが示されました。経済見通しでは、2018年の成長率が前年比+2.5%と、前回の同+2.1%から上方修正され、失業率は3.9%まで低下するのと見通しが示されました。

一方で、13日に発表された11月の米CPIはエネルギーと食料を除くコアが前年比+1.7%と、10月の同+1.8%から低下しました。FRBはインフレ見通しに関して、2018年は同+1.9%と、9月から据え置きました。賃金やインフレの鈍い伸びを背景に、政策金利の票決では9人中2人が利上げに反対票を投じました。
 
2018年も景気の拡大局面が続く一方、インフレ率がFRBの目標(前年比+2%)を下回るとの見通しを受けて、緩やかな利上げが続くとの見方から13日の米国市場では米10年債利回りが低下し、NYダウは最高値を更新しました。

FOMC参加者が2018年に0.25%の利上げを3回想定している一方で、FedWatch Toolによれば、市場が予想する2018年の利上げ回数は2回程度にとどまっています。FRBの見通し通り経済が成長し、失業率が低下すれば賃金に上昇圧力が加わる可能性があります。その場合、市場の利上げ観測が高まり、米ドルや市場金利が上昇することで、NYダウは上値の重い展開となるかもしれません。

2018年2月にイエレン議長が退任し、パウエル理事が新たなFRB議長に就任します。他にも、10月に退任したフィッシャー元副議長の後任や2018年半ばに退任の意向を示しているダドリーNY連銀総裁の後任など、FOMC参加者の人事に不透明感があることから、利上げペースに変化が生じる可能性もあります。2018年のFRBの利上げペースは、NYダウのリスク要因として注目しておく必要がありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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