株価指数デイリー・レポート

株価指数の市況や分析・展望を配信。

2017/12/13 15:4314日のBOEの結果が英FTSE100の相場材料に

(レビュー)

13日の日経平均は2営業日続落し、前日終値比-108.10円の22758.07円で取引を終えました。前日の米国市場でハイテク株が下落した流れを受けて、日本市場でもハイテク関連株が下落したことが日経平均の重石となりました。また、米アラバマ州の上院補欠選挙に関する報道も日経平均の下押し要因となる場面が見られました(後述)。

(今後の見通し)

12日に実施された米アラバマ州の上院補欠選挙で、民主党のジョーンズ候補が共和党のムーア候補に勝利しました。上院の議席数は定数100のうち、共和党51対民主党49となり、法案の可決が難しくなるかもしれません。

ジョーンズ氏は遅くとも12月23日までに上院議員に就任するとみられ、年内の予算関連法案の審議に影響を与える可能性があります。本日は米FOMCに市場の注目が集まりそうですが、上院補欠選挙の結果も米株の動意となる可能性があり、注視しておく必要がありそうです。

(※)米FOMCに関しては、12日の「米FOMCの注目点は2018年の利上げペース」をご参照ください

英国とEUは10日、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉で大筋合意しました。その結果を受けて英ポンドは上昇しましたが、アイルランド国境問題などは事実上の先送りで、英ポンド買いは一時的でした。英ポンド安を好感しFTSE100は12日、4営業日続伸し、終値ベースでは11月8日以来となる7500.41pまで上昇しました。ただ、英FTSE100の上昇が続くかは、今後の金融政策のゆくえに左右される可能性があります。

BOE(英中銀)は11月、英ポンド安を受けたインフレ率上昇を背景に、約10年ぶりの利上げを実施しました。カーニー総裁は会見で、利上げは今後3年間で2回程度となる可能性を示唆しました。ただ、12日に発表された11月の英CPI(消費者物価指数)は前年比+3.1%と、2012年3月以来となるインフレの伸びを記録しました。インフレ率の上昇が続くようであれば、BOEは当初の想定以上のペースで利上げを行う可能性があります。その場合、英ポンドや英金利の上昇要因となり、株価にとってはマイナスとなりそうです。

インフレ率が上昇する一方で、賃金は鈍い伸びが続いており、実質所得は前年比でマイナスの状況です。そのなかで、BOEが追加利上げを行えば、個人消費が後退するかもしれません。それは、経済の約8割をサービス業が占める英国の景気後退要因となり、英FTSE100の下落材料となる可能性があります。


目先の材料では、日本時間13日に発表される英雇用統計で、賃金の上昇圧力が示されるか注目です。また、CPIや雇用統計の結果を受けて、14日に予定されているBOEのMPC(金融政策委員会)で、今後の金融政策に関してどのような見通しが示されるのかが、英FTSE100の相場材料となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

※当レポートは現物株を対象としています。

バックナンバー

「株価指数デイリー・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ