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2017/12/05 15:48ブレグジット交渉:EU首脳会議までの合意の有無がFTSE100の相場材料に

(レビュー)

4日の米国市場はまちまち。米税制改革の期待からNYダウが過去最高値を更新する一方、ハイテク関連株を中心に構成されるNASDAQは続落しました。割高で推移していたハイテク株が売られ、銀行株や小売り関連株など、法人減税の恩恵が大きいとみられるセクターが買われました。

5日の日経平均は前日終値比-84.78円と、2営業日続落し、22622.38円で取引を終えました。4日の米国市場でハイテク株が下落した流れを受けて、東京エレクトロンなどのハイテク関連株が下落したことが、日経平均の重石となりました。

(今後の見通し)

メイ英首相とユンケル欧州委員長は4日、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉の進展に向けてブリュッセルで会談を行いましたが、北アイルランドの国境問題が解決されず、合意は持ち越されました。英政府とアイルランド政府は、ブレグジット後も北アイルランドにEUルールを適用することで暫定合意に達していましたが、メイ政権に閣外協力している北アイルランドのDUP(民主統一党)が反対の姿勢を示したことが背景です。DUPが閣外協力を打ち切れば、与党・保守党は議会の過半数を確保できないため、メイ首相は政権を維持できなくなる可能性があり、北アイルランドの国境問題の解決は長引く可能性もありそうです。

メイ首相は「多くの問題で共通認識に至った」と述べ、ユンケル欧州委員長も「(英国がEUに支払う清算金など)大半の問題では共通認識を得た」と述べました。両者は週内にも交渉を再開し、14-15日のEU首脳会議で将来に関する交渉の開始を宣言することを目指す方針を示しました。ただ、ブレグジット交渉の先行きは依然として不透明であり、交渉が長引く、あるいは合意のない離脱の可能性が意識されるかもしれません。

4日の英FTSE100は小幅に反発しました。欧米株が堅調だったことに加え、ブレグジット交渉が進展するとの期待から上昇していた英ポンドが上げ幅を縮小したことがFTSE100の支援材料となりました。FTSE100は英ポンドと逆相関の関係にあり、ブレグジット交渉への懸念が高まった場合でも、英ポンドが下落すればFTSE100は一時的に上昇するかもしれません。

ただ、ブレグジットによる英景気や英企業への悪影響が懸念される中では、英ポンド安を好感したFTSE100の上昇は長続きしない可能性があります。合意のない離脱の可能性が高まるようであれば、中長期的にFTSE100には下押し圧力が加わりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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