株価指数デイリー・レポート

株価指数の市況や分析・展望を配信。

2017/11/16 15:58NYダウ:米税制改革法案のゆくえに注目

(レビュー)

16日の日経平均は7営業日ぶりに反発し、前日終値比+322.80円の22351.12円で取引を終えました。前日の欧米株が全面安となったことや、原油価格の下落を受けたエネルギー関連株への売りが、朝方の日経平均を押し下げました。米ドル安・円高の一服などを受けて日経平均は22000円近辺で反発しましたが、目立った買い材料には乏しく、短期筋の買いが日経平均を押し上げたとの見方もありました。

(今後の見通し)

米上院の財政委員会は15日、税制改革法案を発表しました。法案では、オバマケア(医療保険制度改革法)で定められた個人の保険加入義務の撤廃が修正案に加えられました。

修正案についてジョンソン米上院議員は、特定の企業を優遇しているため、賛成票を投じないと表明しました。オバマケア改廃に反対してきたコリンズ上院議員は、「一部の中間層は保険料の増加により税制効果が失われる可能性がある」と指摘。「オバマケアの見直しを盛り込んで、(税制改革を)複雑にする理由が理解できない」と修正案を批判しました。

共和党の上院における議席は52です。民主党議員が全員反対した場合、共和党内の反対を2人以内に抑える必要があります(50対50の場合は副大統領がタイブレーカー票を投じる。ペンス副大統領は共和党員のため、賛成票を投じる公算が大きい)。オバマケア見直しを盛り込んだことで、共和党内からも造反者が出る可能性はあり、上院の税制改革法案の成立は不確実性を増したといえそうです。

NYダウは税制改革への期待を織り込んでいると考えられます。税制改革の不透明感が高まり、税制改革が後ズレする、あるいは当初案よりも規模が縮小するなどすれば、期待が一部剥落し、割高が懸念されるNYダウの調整材料となる可能性がある点に注意が必要かもしれません。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

※当レポートは現物株を対象としています。

バックナンバー

  • 2018/07/19 15:33NYダウは堅調も、自動車関税の行方には注意が必要【相場材料】 米自動車輸入制限に関する公聴会【ポイント】 輸入自動車・関連部品に関税が課されれば、米経済には大きなダメージ(本日のレビュー)日経平均は前日比-2…
  • 2018/07/18 15:45英FTSE100:ブレグジットの不透明感に要注意【相場材料】 ブレグジット(英国のEU離脱)の行方【ポイント】 メイ首相の求心力低下に加え、一部で国民投票のやり直しを求める声も(本日のレビュー)日経平均は前日…
  • 2018/07/17 16:26貿易摩擦には引き続き注意が必要!?【相場材料】 貿易摩擦の行方と経済への影響【ポイント1】 IMF(国際通貨基金)は2018年の成長予想を据え置きも、貿易摩擦に警告を発する【ポイント2】 17日…
  • 2018/07/13 15:53日経平均:企業の収益予想の伸びは再び高まるか!?【相場材料】 企業決算の本格化【ポイント1】 足元の企業収益は、前年比で伸びが鈍化すると予想されている【ポイント2】 貿易摩擦を背景に、経営陣のマインドに変化が…
  • 2018/07/12 15:59日経平均:NT倍率の上昇に注目【相場材料】 NT倍率は2000年以降で最高値を記録【ポイント】 NT倍率の上昇は、一部の銘柄に買いが集中していることを示唆。日経平均の上昇が、日本株全体の上昇…

「株価指数デイリー・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ