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2017/11/07 15:59中長期的に英FTSE100は上値が重い展開も

(レビュー)

7日の日経平均は、前日の米国市場でのドル安・円高を受けて朝方に弱く始まりましたが、その後は反発。日経平均はバブル破裂後に記録した1996年9月26日の高値22750.70円を上抜け、一時22953.18円まで上昇し、1992年1月9日以来となる22937.60円で取引を終えました。日経平均は節目となる過去最高値とバブル相場破裂後の最安値の50%戻し(=22976.17円:ザラ場ベース)に肉薄しました。

(今後の見通し)

BOE(英中銀)は2日、約10年ぶりに政策金利の引き上げを決定しました。一方で、次の利上げはしばらく先なるとの見方が示され、英ポンドは下落。足元では軟調な英ポンド安を好感して、英FTSE100は底堅く推移しています。

ただ、中長期的には英FTSE100は上値の重い展開となる可能性があります。英CIPS(勅許調達供給協会)が6日に公表した企業調査によれば、EU企業の過半数が英サプライヤーとの取引縮小を計画していることが示されました(調査には英企業と取引のあるEU拠点の企業106社が参加)。

英国が交渉のネックとなっていた拠出金などで譲歩する姿勢を示すなど、英国とEUがブレグジット(英国のEU離脱)交渉を加速させる兆しはありますが、CIPSの調査では、既にブレグジットの悪影響が表れつつあることが示されました。

英経済では、成長率が鈍化傾向です。また、インフレ率の上昇を背景に実質賃金も低下傾向にあり、英経済のけん引役となっていた個人消費に鈍化の兆しが見られます。英経済が一段と鈍化すれば、英FTSE100の重石となりそうです。加えて、インフレ率の上昇を受けて、BOEが緩やかなペースにせよ、追加利上げを行うなどすれば、英企業にはマイナス材料となる可能性があります。

ハモンド英財務省は10月、2018年初頭までに移行期間に関する合意を結ぶ必要があると述べています。ただ、ブレグジットの影響がすでに表れつつあり、英企業が対応に必要な時間を考慮すると、残された時間は少ないかもしれません。目先、ブレグジット交渉が英FTSE100の相場材料となる可能性があり、今週9-10日に予定されているブレグジット交渉ラウンドに注目です。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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