株価指数デイリー・レポート

株価指数の市況や分析・展望を配信。

2017/10/27 16:16英MPC(金融政策委員会)が英FTSE100の動意に!?

(レビュー)

27日の日経平均は、前日終値比+268.67円の大幅高となり、1996年7月5日以来となる22008.45円で取引を終えました。26日のECB理事会後に欧州株が上昇したことや、堅調な企業決算を受けた米国株高も日経平均の支援材料となりました。

(今後の見通し)

来週は11月1日の米FOMCや2日のBOE(英中銀)の金融政策会合に注目です。米FOMCは政策金利を据え置くとみられていますが、10月から開始されたB/S(バランスシート)縮小や今後の利上げペースに関してどのような見解が示されるのか注目です。

BOEのMPC(金融政策委員会)では、利上げが決定される可能性があります。BOEが利上げに転じれば、英ポンドや英金利に上昇圧力が加わりそうです。ブレグジット(英国のEU離脱)による英経済への影響が懸念されるなか、英ポンドや英金利が上昇すれば、英FTSE100には下押し圧力が加わる可能性があります。

経済指標では10月30日に発表される9月の米PCE(個人消費支出)デフレーターや11月1日の10月米ISM製造業景況指数、3日の同米雇用統計などに注目です。鈍化傾向にあるインフレに反発が見られるのか、9月にハリケーンの影響が見られた雇用統計が改善を示すのかといった点が相場材料となる可能性があります。

******************

英MPC(金融政策委員会)が英FTSE100の動意に!?


19-20日にかけて開催されたEU首脳会議(英国を除く27か国)では、ブレグジット(英国のEU離脱)交渉に関して、EUの前向きな姿勢が示されました。ただ、EU側は英国が支払う「清算金(※)」についてより具体的な提案を求め、通商分野などの将来に関する交渉は先送りされました。
※一部では、EU当局者は清算金が約600億ユーロに上ると試算しているとの報道もある

EU側は、メイ英首相が12月までに清算金を明示する必要があると主張しつつも、12月のブレグジット交渉で「第2段階(将来に関する交渉)」に入る準備に着手すると述べ、離脱後の激変緩和措置を盛り込んだ「移行期間」の準備討議に入るようEU27カ国の閣僚理事会に指示しました。メイ英首相が具体的な清算金の額を示し、ブレグジット交渉に進展がみられるのか注目です。

英経済に目を向けると、ブレグジット交渉の不透明感を背景に景気鈍化の兆しも見られます。英第3四半期GDPは前年比+1.5%と、第2四半期と同じ伸びとなりましたが、2014年第4四半期以降は鈍化傾向が続いています。英国企業の設備投資もブレグジットへの不透明感から伸びが鈍化傾向です。
 
また、ブレグジットを問う国民投票以降の英ポンド安を受けて英インフレ率はBOE(英中銀)の目標である2%を上回り、9月には前年比+3%まで上昇しました。実質賃金は前年比マイナス圏へ低下し、英経済をけん引していた個人消費にも鈍化の兆しが見られます。9月の英小売売上高は前年比+1.2%と、2016年10月の同+7.3%をピークに鈍化しています。英経済が一段と鈍化するようであれば、英FTSE100の重石となりそうです。
 
ブレグジットの不透明感に加え、来週はBOEの金融政策のゆくえも英FTSE100に影響する可能性があります。11月2日のBOEのMPC(金融政策委員会)では、インフレ率上昇を抑制するために政策金利の引き上げが行われる可能性が高まっています。

英FTSE100と英ポンドに明確な相関性があるわけではありませんが、英FTSE100と英ポンド/米ドルには逆相関の関係性が見られる場面もあり、国民投票以降の英ポンド安は英FTSE100のサポート材料になっていたと考えられます。また、BOEの低金利政策も通常は英企業にとってプラスとなり得ます。BOEが利上げを行い、英ポンドや英金利に上昇圧力が加われば、英FTSE100の下落材料となる可能性には注意が必要でしょう。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

※当レポートは現物株を対象としています。

バックナンバー

「株価指数デイリー・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ