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2017/10/23 16:07衆院選の結果が日経平均を押し上げるのは一時的か

(レビュー)

23日の日経平均は、過去最長となる15営業日続伸。前週末終値比239.01円上昇し、1996年7月15日以来となる21696.65円で取引を終えました。米上院で予算採決が可決されたことで、20日の米国市場では主要な3つの株価指数がそろって過去最高値を更新したことが好感されました。また、22日投開票の衆院選で与党が圧勝したことも日経平均の支援材料となりました。

(今後の見通し)

22日に投開票された衆院選では、自民・公明両党の獲得議席数が313議席(※)と、改憲に必要な定数の3分の2(310議席)を上回りました(※残り3議席、23日16時時点)。政権が安定し、アベノミクスにおける経済政策や緩和的な金融政策が続くのと見方から、日経平均は堅調に推移しそうです。

ただ、衆院選の結果が日経平均の支援材料となり得るのは一時的かもしれません。経済政策に目を向けると、保育・教育の無償化など社会保障関連が中心です。アベノミクスが打ち出された当時と比較すると、経済政策が市場の期待に働きかける力は限定的かもしれません。

また、与党の経済政策では、2019年に予定されている消費増税に伴う増収分を保育・教育の無償化などの財源に充てるとしています。その場合、日本のプライマリーバランスの黒字化(財政健全化)の達成は遠のきそうです。ポリシーミックス(財政政策と金融政策の組み合わせ)では、通貨安になる組み合わせは「財政引き締め+金融緩和」とされています。財政健全化(=財政引き締め)が後退するとの見方が強まれば、ポリシーミックスの観点から、円高圧力が強まり、日経平均には下押し圧力が加わるかもしれません。

今回の衆院選では、自民・公明両党で改憲に必要な310議席以上を獲得しました。改憲(2015年に成立した安全保障関連法を前提にした「9条改憲」)に反対姿勢を示している立憲民主党が躍進し野党第1党となりましたが、希望・維新を合わせた改憲勢力は定数465議席の約8割に達しました。今後の国会で改憲に関する議論が加速するかもしれません。改憲議論の加速に伴い、経済政策の優先度が後退するとの見方が強まれば、日本株のマイナス要因となる可能性もありそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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