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2017/10/16 15:42NYダウ:米金融政策のゆくえに注目

(レビュー)

16日の日経平均は10営業日続伸し、先週末終値比+100.38円の21255.56円で取引を終えました。13日に発表された米経済指標では、依然としてインフレの伸びが限定的であることが示される一方、米景気の底堅さが示されました。経済指標発表後に米金利が低下し、ゴルディロックス(適温)相場が続くとの見方から米株が上昇したことなどが日経平均の支援材料となりました。

一方で、後場は上値の重い展開に。短期的な過熱感に加え、神戸製鋼のデータ改ざん問題を受けて、製造業などを中心に業績予想へ影響が一部で懸念されたことが日経平均の重石となりました。

(今後の見通し)

13日に発表された9月の米CPI(消費者物価指数)は、ハリケーン・ハービーなどの影響によりエネルギー価格が上昇したことなどを背景に、総合で前年比+2.2%と、8月の同+1.9%からインフレの伸びが加速しました。ただ、FRBが重視するエネルギーと食料を除くコアは同+1.7%と、8月から横ばいでした。

CPIの結果を受けてCMEグループのFedWatch Toolによる市場が予想するFRBが年内に追加利上げを行う確率は小幅に低下。米金利も低下し、NYダウは反発しました。FRBの利上げが緩やかになるとの見方が米株の支援材料となりました。同日に発表された9月の米小売売上高も、CPI同様ハリケーンの影響もあり前月比+1.6%と、2015年3月以来の大幅なプラスとなりました。ただし、小売売上高は、自動車やガソリン、建材、食品サービスを除くコアも前月比+0.4%と、8月から増加し、米景気の堅調が示されました。

イエレンFRB議長は14日、低インフレは長期化せず加速に転じるとの考えを示し、堅調な景気が漸進的な利上げを裏付けるとの見解を示しました。インフレの伸びは依然として限定的となっていますが、米経済が堅調であることはFRBが利上げを行うサポート材料となりそうです。

また、ボストン連銀のローゼングレン総裁は13日、低金利が投資家の利回り追求を促し、投資家がリスクにさらされやすくなっていると発言。パウエル理事は12日の講演で、新興市場経済の企業債務に端を発する重大なリスクを強調。市場の過剰なリスクテークを防ぐために、利上げの姿勢を強める可能性を示しました。

今後の経済指標でも米景気の堅調が確認され、FRBの利上げ観測が高まるようであれば、米金利が上昇し、NYダウに調整圧力が加わる可能性はありそうです。今週は、本日16日にNY連銀製造業景気指数、20日にフィラ連銀景気指数が発表されます。また、18日に公表される米ベージュブックで、ハリケーンの影響や労働市場、物価動向などに関して、どのような見解が示されるのかにも注目です。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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