株価指数デイリー・レポート

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2017/10/05 15:41ブレグジット:移行期間交渉のデッドラインはクリスマスか

(レビュー)

5日の日経平均は小動きとなり、前日終値比+1.90円の20628.56円で取引を終えました。米ドル/円や米株が底堅く推移したことが日経平均のサポート要因となる一方、6日の米雇用統計や連休明けとなる10日に北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日を控え、様子見の展開となりました。

(今後の見通し)

メイ首相は9月22日のEU離脱の方針に関する演説で、2年間の移行期間を設けることを提案。その間、英国はEUに対して分担金を支払う意向を示しました。英政府は2019年3月のEU離脱後に移行期間を設定することで新たな通商条件の開始までの時間的猶予を確保したい考えのようです。ただ、分担金の額などの詳細については触れませんでした。

BOE(英中銀)のウッズ副総裁は10月4日、英国のEU離脱に関し、「今年のクリスマスを迎えた時点で、EUとの離脱交渉で移行期間を巡り何ら合意がない場合、限界利益(※)の減少が始まる」との見解を示しました。ブレグジット(英国のEU離脱)による英企業への悪影響を最小限に留めるためには、移行期間の交渉で年内に合意できるかがポイントとなりそうです。

(※)売上高から変動費を除いた利益(固定費含む)のこと

一方で、欧州委員会のユンケル委員長は10月3日、英国とのEU離脱交渉について、十分な進展がなく、将来の英国との関係について協議する「第2段階」に入る準備はできていないとの認識を示しました。また、EUの首席交渉官を務めるバルニエ氏も、同様の見解を示しています。

英企業の設備投資が低迷するなど、ブレグジットによる経済への不透明感が企業マインドの重石となっているようです。移行期間をめぐる交渉が長引くようであれば、今後の英FTSE100の上値を抑える要因となる可能性があります。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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