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2017/09/12 16:24日経平均は2日続伸も、一段の上昇には材料不足か?

(レビュー)

11日のNY市場で、NYダウは前週末終値比+259.58ドルの22057.37ドルで取引を終えました。9月9日の北朝鮮建国記念日に北朝鮮から新たな挑発行為がなかったことで、地政学リスクへの警戒が幾分か和らぎました。また、大型ハリケーン「イルマ」が熱帯低気圧に弱まり、懸念されたほどの被害が見られなかったこともNYダウの上昇要因となりました。

12日の日経平均は2営業日連続で大幅続伸でした。前日のNYダウの上昇や、米ドル高・円安を好感し、前日終値比+230.85円の19776.62円で取引を終えました。

(今後の見通し)

国連安保理は北朝鮮への新たな制裁決議を全会一致で採択しました。制裁は、中露への配慮から当初より弱い内容となりました。制裁決議では1.原油の輸入制限、2.石油精製品の輸入制限、3.コンデンセート(石油の一種)と液化天然ガスの禁輸、4.繊維製品の輸出禁止、5.北朝鮮労働者の新規労働許可の凍結、6.貨物船の検査(船舶が所属する国の同意が必要)などが採決されました。

今のところ北朝鮮の新たな行動は見られませんが、北朝鮮外務省は11日、「(制裁決議が採択されれば)米国が考えもしない強力な行動措置を連続的に講じる」とする声明を発表しました。10月10日には朝鮮労働党創建記念日が控えています。引き続き北朝鮮問題に絡む地政学リスクが、日経平均の下押し要因となる可能性はあります。

日経平均は2営業日連続で前日終値比200円を超えて上昇しましたが、一段の上昇には材料不足かもしれません。日本取引所グループが7日に発表した投資主体別売買状況では、8月28日から9月1日の週に外国人投資家が日本株を買い越したことが示されました(現物・先物合計)。外国人投資家の日本株買い越しは7週間ぶりです。

ただし、外国人投資家の買い越し額は約922億円と小幅です。買い越しは先物によるものであり、その多くが今まで売り越した分の買い戻しと思われます。現物株は依然として売り越しが続いています。地政学リスクが高まった先週の日経平均(9月8日終値)は9月1日終値比-416.65円で、外国人投資家は日本株を再び売り越している可能性もあります。日本株の売買の約7割を占める外国人投資家が日本株に弱気であれば、日経平均は上値の重い展開となりそうです。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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