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2017/08/31 16:39独景気は堅調も、ユーロ高が続けば独DAX®の重石に

<本稿は8月25日時点で執筆。最新のマーケット情報はお取引画面内から時事通信社のニュースをご覧ください>

独経済は引き続き堅調
独第2四半期GDPは前年比+2.1%と、2011年第4四半期以来の高い伸びを示し、15四半期連続でプラス成長となりました。7月の失業率は5.7%と過去最低水準でした。

23日に発表された8月の独マークイット製造業PMIは59.4と、市場予想の57.7や前回7月の58.1を上回りました。マークイットPMIでは総合PMIが55.7(前回54.7)、サービス業PMIが53.4(前回53.1)と総じて反発し、独景気の堅調さを示す結果でした。

9月の独総選挙はメルケル首相率いる与党が優勢に
9月24日に予定されている独総選挙では、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、ライバルと目されるドイツ社会民主党(SPD)を支持率でリードしており、メルケル首相の4選が現実味を帯びています。

NHKの報道によれば、直近の世論調査では、CDU・CSUの支持率は38%に達し、SPDを14ポイント引き離しています。また、ドイツの極右政党・ドイツのための選択肢(AfD)は9%にとどまっており、欧州のポピュリズムの勢いは後退しているのかもしれません。

独産業界の排ガス規制問題への対応など選挙に影響しうる不確実な要素はあるものの、メルケル首相が4選となれば独政治の安定感が増すとの見方から、市場はポジティブに反応しそうです。堅調な経済に加え、政治でも安定感が増すならば独DAX®の支援材料となり得ます。ただし、足元のDAXはユーロ高を背景に軟化傾向です。今後、DAXは為替動向により注意を払う必要がありそうです。

ユーロ高が独DAX®の重石に
DAXとユーロ/米ドルとの間に常に相関性が見られるわけではありませんが、足元の決定係数R²(※1)(※2)は0.85と、高い逆相関の関係が見られます。DAXが6月20日に記録した過去最高値12951.54から8月11日安値11934.92まで約7.8%下落した一方で、ユーロ/米ドルは6月20日安値1.1117ドルから8月2日高値1.1909ドルまで約7.1%上昇しています。
(※1)決定係数R²は相関関係Rを二乗するため、符合は常にプラス
(※2)決定係数は直近13週間のデータから算出。


 
6月にポルトガルで開催されたECBの年次フォーラム以降、ユーロは堅調に推移しています。ドラギECB総裁が「金融政策を調整することができる」と発言し、市場がタカ派的と受け止めてECBのQE(量的緩和)縮小の観測が高まったことがユーロの上昇要因となりました。

CFTCによればユーロの買いポジションは2011年以来の水準まで積み上がっています。6月以降の上昇が急ピッチだったことを踏まえると、ユーロが短期的に調整する可能性はありそうです。ただし、ECBが金融政策の正常化に傾く中では、ユーロは底堅い地合いが続くものと考えられます。そのため、DAXはユーロ高を背景に上値の重い展開となるかもしれません。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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