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2017/08/30 17:189月NYダウ下落の可能性は!?

<本稿は8月25日時点で執筆。最新のマーケット情報はお取引画面内から時事通信社のニュースをご覧ください>

NYダウを押し上げた好決算銘柄
NYダウは年初来約2000ドル上昇し、8月8日には過去最高値となる22179.11ドルまで上昇しました。その背景には好調な企業決算があります。特に、アップルとボーイングの2銘柄の上昇は顕著です。前者は8月24日時点で年初来約+37%上昇。後者にいたっては約+52%の高パフォーマンスを記録しています。上記2銘柄のNYダウへの寄与度は年初来800ドルを超え、NYダウ上昇分の40%超を2銘柄が占めている状況です。


 
第2四半期決算が本格化した7月以降では、アップルとボーイング合計で約383ドルNYダウを押し上げています。7月以降のNYダウの上昇値幅は約333ドルで、アップルとボーイングの寄与がなければ7月以降のNYダウのパフォーマンスはマイナスです。

NYダウが直近の高値を付けた8月8日以降のアップルとボーイングの寄与度は、それぞれ-0.68ドル、+25.89ドルで、好決算銘柄への選別投資が控えられる局面ではNYダウは軟調となっています。北朝鮮問題や米政局などへの懸念が高まり、利益確定売りやリスク回避の流れとなった場合、少数の好決算銘柄に押し上げられたNYダウは、脆(もろ)さをみせるかもしれません。

9月のNYダウのパフォーマンス
経験的には、NYダウは9月にパフォーマンスが悪化する傾向があります。1970年以降で見ると9月に下落した年は26回(約55%の確率)なので、正確には下落幅が大きくなりやすい月であると解釈すべきかもしれません。9月のパフォーマンス低下には、ファンドなどが期末決算に向けて売りを出しやすい側面があるようです。また、2001年の米同時多発テロや2008年のリーマンショックなどが9月に起きている影響も大きいと考えられます。

それでも、9月は過去47年間でパフォーマンスが最も悪い月であることが市場で意識されるかもしれません。NYダウが過去最高値圏で推移していることに加えて、上述のようにNYダウが少数の高パフォーマンス銘柄に押し上げられた点を考慮すると、9月に下落した場合の下げ幅が大きくなる可能性には注意が必要でしょう。


 

9月のリスク要因
9月は引き続き、北朝鮮問題に絡む地政学リスクや米政局の不透明感がリスク要因となりそうです。北朝鮮では、9月9日に建国記念日が控えています。2016年は5回目の核実験を実施しており、北朝鮮が新たな行動に出る可能性はありそうです。

米国ではレーバーデー明けの9月5日に議会が召集され、10月1日の2018年度開始に向けて予算交渉がヤマ場を迎えます。米上院共和党のマコネル院内総務が21日、債務上限引き上げに「失敗する可能性はない」と述べる一方で、トランプ大統領は23日、「メキシコ国境沿いに壁を建設するための予算を確保できなければ政府機関閉鎖も辞さない」と述べました。

北朝鮮問題に絡む地政学リスクや米政局には、充分な注意が必要でしょう。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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