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2017/08/23 17:04米政局のゆくえが市場の重石となる可能性も

(レビュー)

23日の日経平均は6営業日ぶりに小幅反発。22日の欧米株高や米ドル高・円安を好感し、寄り付きから高く始まりました。日経平均は一時、前日終値比+177.48円の19561.32円まで上昇しましたが、トランプ大統領のメキシコの壁やNAFTA(北米自由貿易協定)に関する発言が伝わると上げ幅を縮小。前日終値比+50.80円の19434.64円で取引を終えました。

(今後の見通し)

ライアン米下院議長は22日、米CNNに対して、税制改革法案について共和党議員の間で合意が形成されているため、オバマケア代替法案よりも(議会の)通過が容易だとの見解を示しました。また、複数のメディアによると、米上院共和党のマコネル院内総務は21日、連邦政府の債務上限引き上げに「失敗する可能性はない」と述べました。米上下両院の有力議員からの発言を受けて、米デットシーリング問題や税制改革に対する不透明感がやや後退しました。

一方で、トランプ大統領はメキシコ国境の壁建設に関して、「政府閉鎖を行わなければならなくても、(メキシコとの国境に)壁を建設することになる」と述べました。また、NAFTA(北米自由貿易協定)に関して、「ある時点で終わらせることになると思う」と発言しました。

現在、夏季休暇中の米議会は9月5日のレーバーデー明けに召集され、10月1日の2018年度開始に向けて予算交渉がヤマ場を迎えます。米予算は上下両院の可決の後、大統領の署名を経て成立します。上下両院の共和党の有力議員からは楽観的な発言も見られましたが、トランプ大統領と共和党が意見をすり合わせることが可能かは不透明です。

また、民主党はメキシコとの国境に壁を建設することに反対の姿勢を示しています。米上院では、少数政党でもフィリバスター(法案採決の妨害)を行うことが可能です。共和党の議席数は過半数を超える52議席ですが、フィリバスターを阻止するためにはスーパーマジョリティ―(60議席以上)が必要です。トランプ大統領がメキシコの壁建設などに固執するようなら予算の成立は難航するかもしれません。

9月9日の北朝鮮の建国記念日前後までは、北朝鮮問題に絡む地政学リスクが強く意識されそうです。その後は、米政局のゆくえが市場に影響する場面が増える可能性があります。トランプ大統領の政権運営が不透明であるならば、米政局が今後の市場の重石となることも考えられます。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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