株価指数デイリー・レポート

株価指数の市況や分析・展望を配信。

2017/08/10 18:57来週は各国の経済指標に注目。北朝鮮問題には注意が必要か

(レビュー)

10日の日経平均は小幅に続落。9日の米国市場で米国株の下落が小幅にとどまったことや、米ドル安・円高の一服を受けて、日経平均は反発して始まりました。ただし、11日が祝日で連休を控えていることから買いフローは続かず、日経平均は前日終値比-8.97円の19729.74円で取引を終えました。

(今後の見通し)

11日に7月の米CPIが発表されます。6月の食料とエネルギーを除くCPIコアは前年比+1.7%と3カ月連続で2%を下回りました。7月の市場予想は、同+1.7%と横ばいです。FRBは携帯通話料金の大幅低下などの一時的な要因によるものとの見解を示していますが、前年比ではそれらの要因がしばらく物価の下押し要因となりそうです。

来週は各国の経済指標に注目です。日本では、14日に第2四半期GDP、17日に7月の貿易収支が、米国では15日に7月の小売売上高、16日にFOMC議事録(7月25-26日開催分)、17日に7月の鉱工業生産指数が発表されます。欧州では、15日に独第2四半期GDPが発表されます。

日本の第2四半期GDPは前期比年率+2.5%と第1四半期の同+1.0%から成長率の上昇が見込まれています。貿易収支では世界経済の改善を背景に輸出が堅調で、7月の輸出も前年比+13.6%と予想されています。

今週はFRB関係者から物価動向の下振れリスクに関する発言が相次ぎました。FRBは9月のB/S(バランスシート)縮小の見通しは変更してないものの、年内残り1回の利上げは微妙とみているのかもしれません。FOMC議事録で、B/S縮小の開始時期や今後の利上げペースに関するヒントが示されるのか注目です。

6月に前月比-0.2%と2カ月連続で減少している米小売売上高は、7月は同+0.4%と改善が見込まれています。7月の鉱工業生産指数は前月比+0.3%と、6月の同+0.4%から伸びがやや低下する見込みです。ただし、設備稼働率は2016年3月以降、緩やかに上昇しています。7月は76.7%と、6月の76.6%から小幅に上昇する見込みです。

ドイツの第1四半期GDPは前期比年率+1.7%の伸びでした。独経済省が7月に公表した月報では、「グローバルな環境がやや好転する中、ドイツの輸出は引き続き上向いている」とし、「ドイツ経済は、第2四半期も拡大に弾みがついた」との見解を示しました。

各国の経済指標が市場予想通り堅調となれば、ファンダメンタルズの面から株価の下支え要因となりそうです。ただし、来週は北朝鮮問題が尾を引く可能性はあり、地政学リスクには引き続き注意が必要でしょう。

9日に市場の警戒感が高まった北朝鮮問題に関して、ティラーソン米国務長官は、差し迫った脅威ではないとの見解を示しました。一方で、北朝鮮の朝鮮中央通信社は10日、北朝鮮が中距離弾道ミサイルをグアムに向けて発射する計画を8月中旬までにまとめ、金正恩・朝鮮労働党委員長に提示する方針であると伝えました。

連休中の週末や、お盆休みで流動性が低下する可能性のある来週にかけて、北朝鮮問題に関する新たな情報が出てくれば、日経平均の一段の下落も考えられます。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

※当レポートは現物株を対象としています。

バックナンバー

「株価指数デイリー・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ