株価指数デイリー・レポート

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2017/07/31 16:15ユーロ圏CPIの結果を受けたユーロの動向に注目

(レビュー)

31日の日経平均は小幅に続落。企業決算が堅調だった銘柄が買われる一方、北朝鮮問題に絡んだ地政学リスクや米政局の不透明感から為替市場でドル安・円高が進んだことが嫌気されました。

米上院では、オバマケア改廃法案が否決されました。米政権はオバマケアの改廃で浮いた財源を大幅減税などに充てる方針を示しています。同法案が否決されたことで、今後の経済政策などへの影響が懸念されるかもしれません。

ファナックは28日に決算を発表しました。決算内容は堅調だったものの、直近で上昇していたこともあり、利益確定の売りが優勢となりました。値がさ株のファナック1社で日経平均を約27円押し下げました。

(今後の見通し)

31日に発表された6月の鉱工業生産指数は前月比+1.6%と5月の同-3.6%から改善しました。内訳では出荷が増加したことで在庫が減少するなど、先行きに期待の持てる内容でした。2か月先までの予測を示す製造工業生産予測調査によれば、7月は前月比+0.8%(※)、8月は同+3.6%の上昇が見込まれています。足元での改善や8月の予測調査が堅調な結果を示した点は、中期的には日経平均にとってプラスかもしれません。

(※)データ元の経済産業省は、7月は補正済みの計算で前月比-0.3%と若干の低下を見込んでいます。

日本時間31日18時に7月のユーロ圏CPI(消費者物価指数)が発表されます。6月のCPIは前年比+1.3%とECBの目標である+2%近辺を引き続き下回りました。ロイターによれば7月は同+1.2%とやや鈍化すると見込まれています。

ドラギ総裁は6月末に、「デフレの力はリフレの力に置き換わった」と発言しましたが、CPIが一段と鈍化するようなら、QE(量的緩和)の縮小に傾きつつあるとの市場の見方に疑念が生じるかもしれません。その場合、ユーロにとってマイナスとなりそうです。ただし、ユーロ圏の景気は比較的堅調です。そのため、ユーロの下落は輸出企業の収益にプラスとの見方から、独DAX®の支援材料となるかもしれません。

(アナリスト 根岸慎太郎)

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