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2017/07/13 15:5914日の米経済指標が相場材料に

(レビュー)

13日の日経平均は米株高と米ドル安(円高)の綱引きで方向感に欠ける展開。12日、イエレンFRB議長は米下院(金融サービス委員会)での議会証言で、「年内」のバランスシート縮小の開始を示唆する一方、利上げを急がない姿勢を示しました。これを受けて米株は上昇。NYダウは21580.79ドルまで上昇し、過去最高値を更新しました。一方で、FRBが利上げを急がないとの見方は米金利の低下要因となりました。米金利と連動性の高い米ドル/円は一時112.86円まで下落しました。

(今後の展望)

イエレン議長は議会証言で、「今後はそれほど(政策金利を)大きく引き上げる必要はない」と述べました。金融引き締めが緩やかに進むことで、流動性相場が継続するとの市場の見方が米株の支援材料となりました。流動性相場が継続することは、ハイテク関連などのグロース株にとってプラスとなり得ます。

インフレに関しては、足元の鈍化に懸念を示す一方、鈍化は「一時的」との従来の見解を示しました。ただし、「FOMCは向こう数カ月、物価動向を注視していく」と述べており、物価動向が今後の金融政策の方向性に大きく影響しそうです。

明日14日に6月の米CPI(消費者物価指数)が発表されます。食料とエネルギーを除くコアは4月に2%を下回ると、5月には前年比+1.7%まで鈍化しています。市場予想は前年比+1.7%と前回から横ばいです。FRBの「インフレ率の鈍化は一時的」との見方が確認されるのはまだ先となるかもしれません。

14日は6月の米小売売上高や同鉱工業生産指数にも注目です。前者はガソリンの売り上げ減少などを背景に5月は前月比-0.3%でした。市場は、6月は前月比+0.1%とやや反発すると予想しています。後者は5月に前月比0%と4月から軟化しました。ただ、4月が前月比+1.1%と高水準だったことの反動とみることもできそうです。6月の市場予想は前月比+0.3%と反発が見込まれています。

CPIでインフレ率の上昇が確認されなければ、FRBの利上げは緩やかに進むとの見方には変化がないかもしれません。その中で、小売売上高や鉱工業生産指数などで米経済が堅調と確認されれば、米株の上昇材料となる可能性はあります。

米株の上昇は日経平均の支援材料となりそうです。ただし、上述のようにインフレ率の上昇がみられなければ米金利の上昇は見込みにくく、米ドル/円の上値を抑える要因となりそうです。その場合、日経平均は米株と米ドル/円の動向を睨みながら方向感を探る展開になると考えられます。

(アナリスト 根岸慎太郎)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

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