サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2019/03/28 09:18何が大切か【最終回】

今までいろいろなことを教えていただきありがとうございます。教科書に書いてあることはもちろん、教科書には書いていないけど実践で必要な知識などを教えていただきました。これからも一人の投資家として頑張る中で、必要なこと、肝に銘じておかないとならないことはありますか?
そうですね。苦労している投資家の皆さんには共通点があります。それは目的と勉強方法が間違っているということです。
間違っている!?目的と勉強方法がですか?
はい。K太さん、投資家の目的は何ですか?
それは、投資で成功することです。
投資で成功するということは、一体どういうことですか?
収益を上げるということですかね。
収益を上げることの行為を具体的に表現するとどういうことになりますか?
収益を上げる行為ですか・・・何だろう・・・利確かな。
収益を上げるということは、安く買って高く売る、ないしは高く売って安く買い戻すことですよね。
はい。その通りです。
つまり、投資家の究極の目的はこの行為を続けられるのか否か、がポイントになるのです。
言われるとそうですが、それが難しいのですよね。
実は、それを『難しくしてしまっているのは投資家本人』なのです。
難しくしている?投資家本人が?
それはどういうことでしょうか?
私たちが生まれる前からマーケットはありました。多くの先人たちが売買を行ってきたのです。日本人は大変勤勉で、マーケットについてよく勉強します。でも、昔より多くの人があれだけ勉強しているのに、投資で蔵を立てた人が少ない、換言すれば苦労している投資家が多いのはなぜなのでしょうか?
そう言われると、自分を含めて苦労している投資家は多いですよね。
まず、マーケットの分析には大きく3つあると考えています。その2つは昔から言われている『ファンダメンタルズ分析』と『テクニカル分析』です。

挿絵

はい。それはわかります。ここでも勉強させていただきました。
マーケットの基本はファンダメンタルズです。ですので、ファンダメンタルズの“おおまかな”理解は必要です。
おおまかな理解ですか?
はい。マーケットは遠い先のファンダメンタルズのあるべき姿に期待しながら動きます。でも、投資家の皆さんはこの先のアメリカの景気が良くなるとか悪くなる、日本景気は良いのか悪いのかを正確に判断する必要はありません。投資家の皆さんは経済学者やエコノミストになるのが目的ではありません。専門家ですら意見の分かれるファンダメンタルズの問題を見極めようなどとは考えなくて良いのです。
そう言われると、少しは楽になりますが、間違っていたらどうしようとは不安になりますよ。
ファンダメンタルズはせいぜい日経新聞に書いてあることが理解できる程度であれば、それで大丈夫なのです。でも、ファンダメンタルズ分析は教える側も楽ですし、教わる側も勉強をしたという実感を得られるのでセミナーの数も多いです。
たしかに、勉強したなという気分になりますし、充実感を得られます。
でも、アメリカの景気を当てても投資で負けることはありますし、逆にアメリカの景気を見誤っても投資に勝てることもあるのです。
そう言われると、そうですね。私なんかたぶん、経済の見方に自信がなくても、収益を上げられることがありますからね。
次にテクニカル分析ですが、いろいろな手法があります。現在が上昇トレンドだとか、今は買われ過ぎだとか数値をもって判断できます。そして、そのほとんどが売買シグナルを発します。教科書を使って解説しやすいので、テクニカル分析のセミナーも多いですよね。
たしかに。ここでも多くのテクニカル分析を教えていただきましたし、自分で好きなテクニカル分析を選んでチェックをしています。
アメリカの景気が悪くても、NYダウが上昇トレンドであれば買いシグナルが点灯し買いポジションを取ることはありますよね。
はい。今だとアメリカの景気はどうなんだと判断を迷う場面なのでしょうが、そういう状況でも売ったり買ったりとしている自分がいます。
良い答えですね。それはファンダメンタルズ分析とは違う次元で取引を行っているからですよ。でも、テクニカル分析もモノによって結論が違う場合があります。Aの手法では買いだが、Bという手法では売りを示していることがある、ということです。
そう言われると、いくつかのテクニカル分析を見ていると判断に迷うことがあります。
完璧なテクニカル分析というのはありませんからね。ですので、自分が得意としている複数の手法を見ながら判断することになります。でも、『よし買いだ』と思っても下落することはありますよね。逆もしかりです。ということは、さらに違う次元が求められているということになりませんか?
なるほど、ファンダメンタルズ分析で正しく分析出来たとしても、テクニカル分析でトレンドや売買シグナルなどを確認しても、それでも負けることがあります。違う要素があるということですか?
はい、それは『価格の分析』です。現在の価格水準がどのようになって形成されており、価格のポイントはどこに存在しており、どのような値動きが考えられるのか、といった価格の総合的な分析です。これを間違ったら、どんなにファンダメンタルズ分析が正確でも、テクニカル分析が合っていても投資には失敗してしまうのです。

挿絵

そう言われてしまうとそうですが、なかなか価格の分析って難しいのでしょ。
はい、これは教えられる人が少ないので、セミナーもほとんど開催されません。でも、投資家にとって本当に必要なのは価格の分析なのです。
だから、先日も物理経済学の観点から価格の説明をしてくれたのですね。
はい、僕は価格の分析に力を入れているのです。ですから、K太さんも価格には神経を使うようにしてください。そして、もう一つリスク管理だけは忘れないでください。自分が許容できるリスクはどれくらいなのか、ロスカットをどのように設定するのかを含めてしっかりと管理してください。
はい、肝に銘じて頑張っていきます。ありがとうございました。

挿絵

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

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