サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/05/24 08:49投資教育【第109回】

本日もよろしくお願いします。実は、私には大学生になる息子がいるのですが、私が会社の仕事とは違う金融や経済のことを勉強している姿を見たのか、『自分も経済を勉強してみたい』と言い出しているのです。
よろしくお願いします。そうですか、K太さんには大学生のお子さんがいるのですね。若い方が経済に興味を持ってくれることは、投資教育などを行なってきた僕としては嬉しい話です。息子さんの専攻は経済ではないのですよね?
はい。工学部です。昔から数学が得意だったので理科系に進んだと思っていたのですが、ここにきて経済に興味を持ったという話を聞いて、親としてもビックリしています。
でも、理科系に進んだ人たちが経済・金融に興味をもったり、金融関係の仕事に就くというのは不思議でもなんでもありませんよ。特に1990年代はNASAの研究者から金融界に転職をしてきた人たちが大勢います。
本当ですか?
はい。日本でも、理科系学部の人が金融界に就職するのは珍しくありません。金融界にも金融工学という分野があり、数学などの知識が求められます。
そうなのですね。
僕の友人で大学で物理学を専攻していた人がいるのですが、彼は証券会社に入社しエネルギーと株価の関係について研究をしていました。
本当ですか。いろいろな人がいるのですね。ところで、私の息子からも訊かれたのですが、自分で経済の勉強を始めるにあたって入門書として気軽に読める本などはありますか?
入門書ですか。実は世界中で売れている本があります。それは絵本です。
え?絵本ですか?それはいくならなんでも子供用ですよね。
K太さん、そう思うでしょ。でも、実は内容もしっかりしていて、絵本と言っても大人が読んでも大変勉強になります。特に、日本の投資教育、経済教育というのは欧米に比べて相当遅れていますから。
そんなに遅れているのですか。
残念ながら、相当遅れています。イギリスでは小学校からどのような項目を学ぶかのカリキュラムが決められています。アメリカではNPO法人などが中心に活動しています。しかも、小学校の授業でチャートを学びます。
小学校でチャートを勉強するのですか。そんなことは日本の学校であり得ませんよね。
そうですね。そういう環境の中で投資教育を受けますので、中学生になると投資のシミュレーションゲームには100万人以上の学生が『腕試し』という意識をもって参加するそうです。

挿絵

中学生で早くも腕を試すほどの教育を受けているのですか。それは格段の差がありますよね。
そうでしょう。だから、今の日本には外国の絵本が入門書としては適しているのです。
なるほど・・・ちなみに、それは何というタイトルの絵本ですか?
はい、『レモンをお金にかえる法』という本です。
タイトルを聞いただけではピンときませんね。
レモネードの売店を作り、初期投資、市場価格などレモネードを売ることの経験から経済を学んでいくのです。
へえ、面白そうですね。
残念ながら、この本を超える経済教育の絵本は出ていません。それだけ完成度の高い本だと思います。
今度、買って読んでみます。あとはどのような勉強をした方がよいですか?
あとは日経新聞を読む習慣をつけると良いと思います。息子さんも卒業すれば就職をするのでしょうから、就活の時にも役に立つので、今から日経新聞を読むことを勧めます。
やはり、日経新聞ですか。私も少しは読むのに慣れたかなとは思っているのですが、読み始めの頃は苦痛でした。
それは私も苦痛でしたよ。でも、英会話の上達には英語を浴びるように聴け、と言われたりするではありませんか。そうすると、2,3か月後に急にわかるようになるともよく言われます。日経新聞も同じで、3月ぐらい読んでいると、いつの間にかスーッと理解できるようになっていきますよ。
なるほど、何事も一つのことを習得するには毎日続ける努力が必要なのですね。ところで、日経新聞を読むときに気を付けることとかありますか?
そうですね。細かいことは後で勉強すればいいとは思いますが、時代の流れを意識すると良いかもしれません。例えば、『地方銀行の経営が厳しい』という記事があれば、現状の問題点を読むだけでなく、どのような経緯でマイナス金利が導入されたのか、また人口減少した時代の影響とともに人口が増加していた時代との比較などをしてみる、ということを意識し調べたりしながら読んでいくと理解が深まると同時に、金融に必要な歴史観が養われると思います。
そう言えば、よく歴史観が大事である、という話はされますよね。
はい。『時代は繰り返す』とよく言いますよね。全く同じ歴史が繰り返されることはありませんが、同じような環境、同じような状況になれば人間は同じような行動を取るものである、ということです。ですから、お金の世界、運用の世界でも同じようなことが起こり得るのです。
そういう話を聞くと、たしかに歴史は大事である、と思います。でも、この歴史観を鍛えるのにはどうすればよいのですか。
先ほど言いましたように、時代の流れを意識しながら新聞を読むほかに、時代小説なども勉強になると思います。そう言えば、僕の宝物の本があります。
えっ、そんな大事な本があるのですか?どんな本でしょうか?
大正時代から昭和の初期にかけて日銀総裁と大蔵大臣を務めた井上準之助の講演記録である『今学ぶべき井上準之助の景況感』という本です。

挿絵

井上準之助の名前は憶えていますが、具体的にどのようなことを行なった人なのかはわかりません。
第1次世界大戦の後にバブル相場があり、お百姓さんが畑仕事もせずに駅の停車場から株の注文を出している報告がされています。1980年代のバブルに似た人間の動きです。その後、バブルがはじけて株価は9割も下落。金融恐慌に向かっていくのです。
なるほど、同じようなバブルの崩壊で同じように苦しむのですね。ちょっと購入して息子と一緒に読んでいます。
息子さんに『頑張れ』とお伝えください。
はい、ありがとうございます。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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