サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/05/17 09:49騰落レシオ【第108回】

今日もよろしくお願いします。ところで、前回NYダウの三角もち合いの話をしていただきましたが、まさしく先週までのもち合いを上放れてきた動きになっていますね。
こちらこそよろしくお願いします。たしかに、もち合いの三角形をブレイクした感がありますね。そして、その動きに引っ張られたのか、日経225も節目を超えて2月の下落以降の戻り高値を更新してきました。
そうですよね。これはまさしく私たちが話をしていたテーマがポイントになったケースですね。
確かにそうかもしれませんが、そこに有頂天になるのではなく、次の展開に対してどのように行動していくのかが大事なんですよ。
あっ、すみません。浮かれていてはダメですよね。肝に銘じておきます。ところで、先日はPBRとPERを教えていただいたからでしょうか、日経新聞の株式の市況欄を見るのが楽しみになっています。
そうなのですか。それらの株価指標がK太さんに良い影響を与えているのですね。
そこでなのですが、日経新聞の市況欄で見ておいた方が良いデータというのはありますか。
なるほど・・・でもK太さん、見ておいた方が良いデータというよりも、どれも重要なデータが多いですよ。
そうですよね・・・ す、すみません。
でも、せっかくのリクエストですから、今日は日経新聞に掲載されているテクニカル分析を紹介しましょう。つまり、新聞にはデータそのものが表示されているケースが多いのですが、データを加工して算出された数字で『買われ過ぎ』、『売られ過ぎ』を示してくれる指標があります。
買われ過ぎや売られ過ぎを分析するテクニカル分析としては、以前『RSI』や『ストキャスティックス』を教わりましたよね。新聞にもそうしたデータが掲載されているのですか?
はい、そうなのです。でも、RSIなどのようなグラフが掲載されているわけではなく、数字だけが表示されています。
RSIは0%から100%の数字でしたよね。そのテクニカル分析もパーセントで表示されているのですか?
はい、同じく『%』で表示されてはいるのですが、真ん中の均衡状態が50%ではなく100%となっています。
100%が真ん中で、買われ過ぎでも売られ過ぎでもないのですか。そういえば以前、-100%から100%の間で買われ過ぎ、売られ過ぎを分析したテクニカル分析もありましたよね。
それは『RCI』というテクニカル分析でしたね。
それとは違うのですね。何というテクニカル分析なのですか?
『騰落レシオ』と言います。
ちょっと待ってください・・・日経新聞で見つけてみます。あ、ありました、見つけました。『市場体温計』の欄で売買代金の数字の少し下、時価総額の上に『騰落レシオ』とありました。これですよね。5月14日の数字は122.1%となっています。
はい、その数字です。
現在は100%を超えている状態ですが、これはどのように解釈するのでしょうか?
では、まずは騰落レシオの求め方から説明しましょう。
よろしくお願いします。
まず、騰落レシオの基本は、東証1部のうち上昇した銘柄数と下落した銘柄数を使います。株式市場が上昇している時には、上昇と下落の銘柄数はどのようになることが考えられますか?
それはもちろん、日経225やTOPIXが上昇した日は上昇銘柄数の方が下落銘柄数を上回っていることが考えられます。
そうですよね。そこで上昇銘柄数を下落銘柄数で割ります。上昇銘柄数が1200銘柄で下落銘柄数が800としましょう。そうすると、1200を800で割ることになります。この場合、答えは1.5になります。これに100を掛けますので、騰落レシオは150%となります。これを毎日計算するのです。

挿絵

この場合、いくら大暴騰や大暴落が起きても上場全銘柄が上昇することは考えづらいですし、逆に全銘柄が下落することも考えにくいですよね。ということは、100%から離れた極端な数字は出にくいということになりますよね?
そういうことになります。ちなみに、マーケットでは25日の騰落レシオがよく使われます。これは25日間の上昇銘柄数を25日間の下落銘柄数で割るものです。ただ、日経新聞をよく見ていただくとわかるのですが、日経新聞では25日の移動平均と書いてあります。つまり、日々の騰落レシオを求めてその25日間の平均となります。
同じ25日でも計算方法の違いから生じることは何かありますか?
それこそ極端な大暴騰や大暴落が生じた場合に日々の騰落レシオには極端な数字が算出されてしまいます。例えば、24日間は上昇銘柄数も下落銘柄数も拮抗していたとします。ところが、25日目に下落銘柄数が1銘柄で1999銘柄が上昇したとします。当日の騰落レシオは199,900%になってしまいますね。この数字をもって平均化すると、大きな値が平均をいびつなモノにしてしまう可能性はあります。
逆にそれは、極端な大暴騰や大暴落がない限り影響はない、と考えてよろしいのでしょうか?
そういうことです。
では、騰落レシオの読み方はどうなるのでしょうか。
上昇銘柄数が多くなり騰落レシオが120%を超えてくると『買われ過ぎ』状態が続いていると考えらます。逆に、80%を割り込んでくると『売られ過ぎ』状態となりますが、特に70%を割り込んだ時などは底値が近いと考えられています。
なるほど、すると今は120%を超えているので、過熱感はあるということですね?

挿絵

数字からはそういうことになります。ただ、昔から買われ過ぎの過熱感よりも、下落した時の売られ過ぎを把握するのに適している、とも言われています。
ありがとうございます。日経新聞にもこういうデータが表示されているとは思いませんでした。これから、参考に見てみることにします。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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