サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/04/26 10:08指数とPBR【第106回】

前回はPBRを教えていただきました。PER同様、興味の持てた話でした。
興味を持ってもらって嬉しいです。PERもPBRも古くから株式相場で使われている株価指標ですので、是非これから使いこなしてください。
はい、頑張ります。でも、日経平均株価にもPBRがあるという話からPBRの解説が始まったのですよね。ですから、今日は日経平均株価のPBRの話を楽しみにしていました。よろしくお願いします。
もちろん、覚えていますよ。では、まずはPBRの計算式から復習してみましょう。PBRを求める式を覚えていますか?
株価を1株当り純資産で割ることで算出することができました。
そのとおりです。では、その1株当り純資産はどのように算出しましたか?
それは会社の総資本から他人資本を引いた残りの部分、つまり自己資本をまず計算します。次にその自己資本を発行している株式数で割ることで、1株当り純資産を出ました。
正解です。ちゃんと復習していますね。感心です。
ありがとうございます。PERもPBRもちょっと気に入ったものですから。
なるほど。ただ、ここで新しい情報を一つだけ追加させてください。それは、最近のPBRで使われている1株当り純資産の内訳は少し違う、ということです。
えっ、では先週教えていただいた自己資本は間違っているというのですか?
いえ、間違ってはいません。ほんの少し前までは総資本から他人資本を引いた自己資本で計算をしていましたが、最近になって自己資本の計算が少し変わったのです。
なぜ、先週教えてくれなかったのですか?
それは、以前の計算方法で算出されているケースもあるし、まずはわかりやすい計算式で覚えてもらおうと思ったからです。
そういうことなんですね。それで、今の自己資本はどうやって求めるのですか?
はい、簡単に言うと、総資本から他人資本を引いた部分から、更に自己株式分を引いた残りを自己資本としています。ですので、単純に総資本から他人資本を引いた残りとは一致しないのです。
整理して自分なりにわかりやすく言うと、今までの単純な自己資本ではなく、そこから自己株式を引いた狭い自己資本というイメージで合っていますか?
はい、合っています。その数字は個別企業であれば、四半期毎に発表される決算書に書かれていますので、それを見るようにすると良いと思います。
ちゃんと企業で発表しているのですね。それだとわざわざ自分で計算しなくていいので助かります。
では、ここから日経平均株価のPBRの話に入ります。2018年4月23日の日経平均株価のPBRは1.22倍となっています。そして、23日の日経平均株価の終値を1.22で割ると一株当たり純資産は18,104円となります。
結構ありますね。さすがは日本を代表する225社の自己資本です。ところで、この1.22倍という数字は1倍を割り込んでいないものの、1倍から大きく離れているわけでもないですよね。割安とか割高という観点から見るとどうなのですか?
直近の3か月を見るとほぼ1.2倍を中心に推移をしていますが、半年間で見みると1.2倍から1.4倍の間で推移しています。

挿絵

ということは、直近のPBRの数字は低いことになりますよね。これはやはり株価水準として低いという判断になるのでしょうか?
はい、数字から判断するとそういうことになります。
もし、PBRが1.4倍まで買われるとしたら、つまり1株当り純資産を今の18,100円と仮定して、これに1.4倍を掛けますので25,346円という日経平均株価になりますね。
計算上はそうなりますが、自己資本の数字は決算毎に変わってきますから、そこは注意をしないとなりません。
では、ここ10年ぐらいで見ると一番高いPBRはどれくらいなのですか?
2007年に2倍を超えてきた時代もありますが、リーマンショック以降で見ると2015年に1.5倍を超えてきた時期がありました。
それは株価のほうが買われ、割高ということだったのでしょうか?
おそらく、当時アベノミクス期待ということで、企業業績が回復してくるよりも先に株価の方が先行して買われたことが考えられますね。
なるほど、PBRからそのような動きも見えてくるのですね。ところで、リーマンショックの時のPBRはどれくらいだったのですか?
おっ、良い質問が来ましたね。2009年には1倍を割り込んで0.8倍台まで下落しました。
えっ、1倍を割り込んでいたのですか?それって、個別企業で見ると企業の解散価値よりも低いので倒産リスクがあると判断される水準ですよね。
たしかに、PBR1倍を割り込んでくると、心配になりますよね。でも、よく考えてください。日経平均株価のPERが1倍以下になったから言って、指数に採用されている日本を代表する会社がバタバタと破綻するということが現実的に考えられますか?
いや、それは考えづらいですよね。
ということは、日経平均株価のPBRが1倍以下というのは、日本経済の破綻ではなくて、株価がかなり下落をしているということにはなりませんか?

挿絵

つまり、割安ということですね。
実は東日本大震災の後にもPBRが1倍を割り込み0.9倍前後で推移している期間がありました。でも、いずれも1年や2年といった長期間に亘って低PBRの期間は続くことなく、株価も上昇してきています。ということは、PBRが1倍を割り込んでくるという時、その時は株価も下がり悲観論が蔓延していると思いますが、そこは慌てずに割安状態に入ったという気持ちを持ちながら、マーケットの反転のチャンスを伺うということも言えるのではないでしょうか。
そっか。こうした数字の流れを知っていると、マーケットが大きく動いた時でも冷静に対応できるということですね。
そうなのです。
ますます、PERとPBRは気に入りました。ちゃんと復習しますね。ありがとうございます。

感想

筆者プロフィール

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川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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