サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/04/12 10:34株価とPER-その2【第104回】

前回は昔から株式市場で使われている株価指標『PER』、日本語で言うと『株価収益率』の話をしました。K太さん、ちゃんと覚えていますか?
覚えていますよ。前回の講義以来、株価を見る時にPERという単語も一緒に目に入るようになりました。PERというのは株価が1株当り利益の何倍まで買われているのかを知る指標で、10倍とか15倍といった倍率で表示されるのですよね?
覚えていただいて嬉しいです。では、その10倍とか15倍という数字は何を表しているのかも覚えていますか?
はい。たしか投資した資金を回収するのにかかる年数を表していたと記憶しています。
いいですね、K太さん。優秀です。
ありがとうございます。
では、今回は勉強をしたPERの続編という形で株価指標、特に日経平均株価のPERを中心に考えていきたいと思います。日経平均株価のPERも算出されていて、毎日発表されている、という話は前回もしましたよね?
はい、現在はたしか12倍前後ですよね?
2018年4月6日時点での日経平均株価のPERは12.69倍となっています。
私も日経新聞で確認しました。でも、日経新聞を見ると12.69倍の横にカッコで15.21倍とも出ていますよね。説明を読むとカッコ内は『前期基準』と書いてあるのですが、この前期基準というのはどういう意味なのでしょうか?
良い質問ですね。現段階での前期基準というのは2017年3月期のことです。その時点での日経平均株価採用225社の純利益の合計が基になって計算されているということです。そして、12.69倍の予想というのは2018年3月期の純利益の合計が基になっているのですが、その数字は現段階ではまだ正式な決算発表がされていませんので、扱い方は予想の数字になるのです。

挿絵

2018年の3月期というのは、まさしく先月の3月ということですよね。
その通りです。ここから予想の数字が現実の数字として発表されてきます。
そういうことなのですね。ところで、予想の倍率が低いということは前期基準よりも純利益が多いということが予想されているということですよね?つまり、企業業績は好調であると解釈してのよろしいのでしょうか?であるならば、日経平均株価は出遅れとして、もう少し買われてもいいのではないかと思うのですが。
良いところに気が付きましたね。おそらくこの状態を見て2つのことを考えないといけないと思います。一つは、2017年3月期よりも2018年3月期の方が数字も良く、現在の日経平均株価の数字は割安に放置されているという考え方です。
それは今私が疑問に思っていることそのものです。つまり、12倍ではなくて15倍ぐらいまで買われてもおかしくない。そうすると、現在の日経平均株価21,567円を12.69で割ると利益の予想額は1,699円となりますが、この利益に対して15倍まで日経平均株価が買われたとしたら、25,500円ぐらいになりますよ。
計算上はそうなりますね。でも、もう一つ別の考え方もあります。つまり、2018年の予想利益では12.69倍かもしれない。でも更に次の期、つまり2019年3月期の純利益は2018年のそれよりも減少する可能性があるとすると、今は12.69倍かもしれませんが、2019年3月期になるとPERの数字はもっと高くなる可能性をマーケットが先読みしている、ということです。特に、輸出企業の想定為替レートの水準よりも現水準は円高に振れていますので、減益予想になっていくことも十分に考えられるのです。

挿絵

なるほど、利益が順調に伸びれば日経平均株価は割安になるし、逆に今後利益が減少するのを織り込んでいれば決して12倍でも割安ではないということなのですね。でも、そもそも日経平均株価の12倍とか15倍というのは高い方なのですか?それとも低い方なのですか?
K太さん、良い質問が続きますね。ここ数年のPERを見ると、15倍から20倍の間で推移していることが確認されます。
ということは、今の水準は過去のPERから見ると適正というか、普通の水準なのですね。そう言えば、バブルの頃のPERというのはどれくらいあったのですか?
バブルの頃のPERは60倍でした。
えっ、投資資金を回収する年数で言うと60年かかるということですか。今が12年ですから、ざっと5倍です。いやぁ、それは買われ過ぎですよ。バブルも崩壊するわけです。
K太さん、そんなことを言いますが、前回もお話ししたように、PERが高いのには『成長株理論』という考え方があり、今期よりも来期、来期よりも更に来々期の利益が増えていくような成長株であれば、現在のPERは高くてもよいというものでした。ですから、当時の日本は誰しもが『成長は続く』と考えていたのです。
そう言われると、私もバブル入社組に近いですからね。あの当時の雰囲気はわかります。でも、60倍と比べると今の日経平均株価PERの水準は低いですが、妙に落ち着いた感じを覚えます。ところで、NYダウのPERはどれくらいなのですか?
およそ20倍前後推移をしています。こちらも20倍前後での推移が続いていますね。
日米ともに同じくらいか。でも、PERの数字に大きな変化が起きた時は注意をしないといけないということなのですね。
そうですね。株価分析の一つとして役には立つと思います。
はい、なんかこのPER、気に入りました。今日もありがとうございました。
お疲れ様でした。

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筆者プロフィール

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川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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