サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/02/23 17:12黒田総裁の再任【第97回】

先週末に日銀の黒田総裁が再任という報道がされました。黒田総裁といえば、先日こちらでも今後のかじ取りが大変になるという話をしていましたよね。続投はこの後のマーケットにどのように影響するでしょうか?また、NYダウはだいぶ戻ってきたという印象があるのですが、日経平均株価の戻りは弱いですよね。こうした動きの背景には何があるのでしょうか?
今日はいきなり質問からですね。まず4月に任期を迎える黒田総裁ですが、確かに次期総裁人事が注目されていました。焦点は『金融緩和は続くのか』『金融政策の正常化』ということです。
黒田総裁が再任ということは、金融緩和が続くと考えていいのですよね?
そうですね。基本的な政策は継続するということで良いと思います。ところで、日銀総裁が再任されるというのは57年ぶりということは知っていましたか?
いえ、知りませんでした。再任というのは珍しいことなんですね。
2回就任した人では、大蔵大臣としても有名であった井上準之助などもいるのですが、続けて再任となるのは久しぶりなんですよ。

挿絵

それだけ政府の信頼が厚いし、期待もされているということなんですね。
日銀総裁の人事というのは国会の同意が必要な人事でもあるのですが、昔のようなねじれ国会ではないので混乱することはないと思います。
国会の同意が必要な人事というのは他にもあるのですか?
日銀関係であれば、副総裁や審議委員の人事も該当します。また、人事院人事官や証券取引等監視委員会委員長などの人事もそうです。
意外に多いですね。ところで、黒田総裁に期待されているのは、やはり物価の上昇ということでしょうか?
はい、今回の人事で2つのことがポイントになりましたね。一つはデフレ脱却を確実なものにする、ということです。物価2%上昇を掲げてはいるものの、なかなか達成できていませんからね。
でも、今年は企業業績も良く、先日もGDPが8四半期連続プラスになったというニュースもありましたよね。ですから、物価の上昇も期待できるということですよね?
はい、そして2つ目のポイントが大事なのです。その物価上昇を達成した後には、ここまでの異次元の金融緩和の後始末をどのようにしていくのか、ということです。
金融緩和の後始末ということは、マイナス金利政策の変更などのことでしょうか?
はい、マイナス金利を例に取れば、地方銀行などの経営を圧迫しています。また、国債を大量に購入していることから、財政規律の緩みという問題点も指摘されています。こうした金融政策をどのように正常化していくのか。黒田総裁が金融政策に言及するとマーケットが反応しています。
しかも、先日のアメリカの大暴落も金利の上昇が原因ですので、黒田総裁のかじ取りが難しいという所以なんですね。
その通りです。市場との対話が大事になってきます。
なるほど、いやぁ、黒田総裁は重責を担っているのですね。ところで、日本の株式市場も値を戻してきていますが、少し戻りが弱いような気がしています。
その原因の一つは為替市場にあります。ドル円が久しぶりに105円台に入りましたからね。
そのニュースには少し驚きましたよ。ここまで円高に進むと、3月決算が大丈夫なのかな、と思った次第です。
そうですね。輸出企業の想定レートは110円台が多いですからね。

挿絵

やっぱり、円高が進むと日本経済にはあまりいい影響を与えませんよね。ところで、この円高の原因はどこにあるのでしょうか?
円高というよりもドル安と言った方が良いのかもしれません。今、言われているのは、アメリカの財政悪化懸念です。
えっ、アメリカの財政悪化が原因なのですか?
はい、トランプ政権が進める大型減税や国防費の増加などが財政悪化を連想させ、ドル売りに結びついていると言われています。
トランプ減税というあの減税ですか?
そうです。
ちょっと待ってください。私も投資を始めるようになってから、経済の記事を読むようになってきました。
それは良いことですよね。
ありがとうございます。でも、僕の記憶が間違っていなければ、昨年の12月にトランプ減税が実現した時には、株式市場もかなり良い反応をしていたと思います。1月の新聞などにもアメリカの企業や金融界もトランプ減税には高評価をしていましたよ。なぜ、1ヶ月もしないうちに評価が変わってしまうのですか?
良いところに気が付きましたね。確かに、トランプ減税が実現した時のドル円は113円前後を推移、つまり堅調な展開をしていました。なお、新聞などは何かしらの理由を探し出し解説をしないとなりませんので、同じ一つの材料であっても、昨日は良い影響としていたことが今日になると悪い影響になる、ということがあるのです。
うーん、どのような見方をすればいいのか迷ってしまいますよ。
少し前に、新聞などを含めて『デフレの犯人は原油価格の下落』と報道していたのを覚えていますか?
丁度、投資に興味を持ち始めていた頃で新聞も読んでいたので、覚えています。
原油価格は20ドル台まで下落した後、今、60ドル台まで戻しています。しかしデフレは脱却できていない。そんな中、今でもデフレの犯人は『原油価格』と言っている人はいるでしょうか?現在は『給与が上がらない』のが犯人と言われています。
・・・それも犯人でないかもしれませんね。
ははは、そうですね。僕は今回アメリカの株式市場の暴落に端を発したマーケットの変調は、いろいろなところに影響が出始めているその現象の一つであると考えています。つまり、これだけ世界で続いてきた金融緩和状態の中で金利が大きく動くことによって、お金の流れが変わった、ということだと思うのです。
であれば、まだまだ注意が必要である、ということですね。
はい、その通りです。
いろいろなマーケットに注意を払って観察してみます。ありがとうございます。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2018/09/13 08:20JPX日経400と日経225【第125回】今日もよろしくお願いします。最近の日経225の動きはもどかしいですよね。23,000円をなかなか超えていかないし、23,000円まで来ると下落してしまうし。そう…
  • 2018/09/06 08:25ピボット【第124回】前回はペンタゴンチャートを教えていただきありがとうございます。なかなか間近で見るチャンスがなかったのですが、ピタリと当てはまるのを見て改めて『凄いな』と思いまし…
  • 2018/08/30 08:25ペンタゴンチャートの描き方・見方【第123回】今日は、ちょっと延び延びになっていたペンタゴンチャートの描き方などを教えていただけますか?わかりました。前2回はトルコ問題などを取り上げましたからね。まず、どこ…
  • 2018/08/23 09:17世界の緊張【第122回】こんにちは。今日もよろしくお願いします。しかし、あれからトルコリラ円を注意して見るようにしているのですが、15円台で安値を付けた後は少し落ち着いて来たように見え…
  • 2018/08/15 17:42トルコ問題【第121回】今回はペンタゴンの書き方を教えていただけることになっていましたが、急にマーケットが動き始めましたよね。トルコが原因だと・・・そうですね。トルコ問題でマーケットが…

「サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ