サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/02/16 10:02株価の目安【第96回】

アメリカの株式市場の暴落から始まった混乱も1週間が経ちましたが、まだ落ち着いたという雰囲気はありませんよね?
そうですね。まだ落ち着いたという状況ではありませんね。
もう落ち着きましたよ、という目安になる考え方とか、計算とかはないのでしょうか。
そんな便利なものがあったら、是非紹介してもらいたいし、投資家の悩みも相当減ることになりますね。そもそも価格というのは期待を乗せて上昇し、恐怖を乗せて下落します。そうした価格の一つ一つに現れる動きをヒントに考えるしかありません。以前、天井を形成した場合の株価の下落率の目安を話したことがありますが、覚えていますか?
あっ、すみません。暴落など自分にはあまり関係ないと思っていたせいか、覚えていません・・・。
『半値・八掛け・二割引き』という言葉があります。大天井をつけた銘柄は、まずは半値、そして更に八掛け、そして最後にもう二割引された水準まで下落をする、と言われているのです。

挿絵

ちょっと待ってください。仮に、1,000円の株価とすると、半値で500円、八掛けで400円更に二割引きだと320円・・・約3分の1になってしまうのですか。これは酷い。
1989年に日経平均株価が38,915円で天井を付けた時に、半値・八掛け・二割引きを計算はしていました。それはおよそ12,450円になります。
その12,450円まで下落したのですか。
1998年10月に12,880円まで下落しました。僕は、当時ファンドマネージャーを辞めたばかりでしたが、この株価を見て、3分の1の水準まで下落達成したんだな、と考えていました。
でも、その後にリーマンショックとかありましたよね。
そうなのです。日経平均株価はその後7,000円を瞬間割り込む水準まで下落をしました。
3分の1どころではなく、日経平均株価は8割以上も下落をしたということですね。いやあ、バブル崩壊というのは凄まじかったのですね。
そう言えば、バブルと言うと皆1980年代後半のバブルを思い浮かべますが、実は戦前にももう一つ大きなバブルがありました。
えっ、もっと前にも同じようなバブルがあったのですか。
はい。1910年代後半の第一次世界大戦バブルです。この時、日本は直接世界大戦に参加はしていなかったので、経済的な恩恵を受けて大好況に見舞われたのです。
そんな時代もあったのですね。
その後、バブルは崩壊するのですが、当時の指標になる株価は、日経平均株価はありません。相場の目安になる株価は『東株』と言って、取引所の株価が指標となっていました。その東株の株はおよそ9割も下落したのです。
へえー。バブル崩壊の最終的な下落率というのは、厳しい数字になるのですね。
そうかもしれませんね。
でも、今回の暴落はバブルの崩壊ではないですよね。そこまでの大きな下落率にはなりませんよね?
相場の世界に絶対はありませんが、確率的には低いと思います。
であるのであれば、どの水準までの下落を考えておけばよいのでしょうか。それが、下げ止まる水準にもなりますよね。
まず、今回の暴落はアメリカの株式市場から始まっています。ということは、アメリカの株式市場が落ち着くことが第一に求められます。
なるほど。とにかく震源地がまずは落ち着くことが大事である、ということですね。
前回もお話しましたが、今回の下落しているのは、金融相場による上昇分です。
ということは、アメリカも景気が良くて、業績相場の部分は評価される、と考えてもいいのでしょうか?
はい。業績相場相当分まで下落、つまり金融相場部分が削ぎ落される、というイメージです。
でも、どの部分が業績相場で、どの部分が金融相場という判断は難しくありませんか?
おっしゃる通りです。そこで、僕が昔から注目している数字があります。
なんですか?
物価上昇率、経済成長率と株価上昇率の関係です。たとえば、1970年から30年間を例に取って考えてみます。この30年間の物価上昇率は年率3%前後で、物価は2倍になっています。これに対して、株価は年率7%に近い上昇を続けて、6.8倍になっています。つまり、実際の物価上昇率や経済成長率に対して株価は2倍から3倍の上昇率を記録しているのです。
株価の方が高くなる、というのは期待の部分があると考えて良いのでしょうか。
はい。
ということは、上昇した部分を1とすると、経済の実態部分が3分の1、期待の部分が3分の2と分けることが出来、今回もその実態部分まで下落をする可能性があると考えられるということですか?
はい、そういう考え方も成り立つということです。

挿絵

となると、どこから上昇がスタートしたと考えれば良いのでしょうか。
そこは難しい部分ですが、一つは2016年の11月の大統領選挙後の安値、17,888ドルがスタートとして考えることもできます。
そうなると、26,616ドルから17,888ドルを引いて、その3分の1を17,888ドルに加えると、20,797ドルになりますね。これだともう少し厳しい状態が続くことになりますが・・・。
では、もう一つ、17年の20,453ドルという出発点も考えられます。
それだと・・・22,507ドルになりますね。これだと、今の水準よりも少し低い水準となります。
どの水準をスタートとして考えるのかによって、若干結論の数字が違ってきますが、金融相場の部分が剥がれて、業績相場相当分まで下落した水準が下げ止まる可能性のある水準と考えるのであれば、今のような考え方もあるのではないかな、と思いますよ。
なるほど、いろいろな考え方や計算があると思いますが、一つ一つ積み上げて考えていくことが大事なんですね。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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