サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/02/08 14:05大暴落【第95回】

いやあ、驚きました。相場ですので、上がる時もあれば下がる時もあるとはわかっていましたが、何もここでNYダウが史上最大の下落をするとは思いませんでした。でも、先週、日経平均株価の月足が上ヒゲの長いローソク足になったことに加え、価格的にも時間的にも1月がポイントになるのではないかという話をいただいて、まさしくドンピシャでしたね。
僕も驚きましたよ。ここまで短時間で大きく下落するとは思いませんでした。
この暴落の要因はどこにあるのでしょうか。
そうですね。僕は2つあると考えています。一つはアメリカの金利上昇です。先週の雇用統計の数字を受けてアメリカの長期金利が上昇。その影響を受けて株式市場の下落が始まったとされています。
はい。新聞やニュースでもそのように報道していますよね。
ここで、株式相場について知っておいてもらいたいことがあります。まず、株式相場には二つの種類があります。業績相場と金融相場です。業績相場というのは、字の如く、企業の業績が良いことを背景に株価が上昇していく相場のことを言います。
なるほど、これはわかりやすいですね。

挿絵

それに対し、金融相場というのは、企業の業績は芳しくなくても、金融緩和などの金融政策により市中に出回る大量のマネーが株式相場に向かうことで、株価を押し上げていく相場のことを言います。
金融緩和、マイナス金利政策などが支えている相場なのですね。ここまでの相場はどちらの相場だったのでしょうか?
まさしく良い質問ですね。K太さんはどちらだと思いますか。
えっ、そうですね・・・今回のアメリカの金利上昇が原因となって下落しているのですから、金融相場かな。
そうですね、おそらく金融相場だった、と考えられます。もちろん、アメリカも日本も企業業績が好調であったので、今の相場は金融相場と業績相場が併存しているのではないか、という意見もありました。
そのような考え方の方がしっくりきますが・・・。
業績相場というのは、景気も良く、経済が成長する中で株価も上がっていくものです。日経平均株価が23,000円を超えてきた頃に、日経平均株価は今後3万円、4万円という声も聞かれました。
たしかに、多くの人が強気でした。私も、悪い材料はないし、まだまだ上がるのかなと期待していましたし。
ただ、1987年に日経平均株価が23,000円から26,000円を超え、3万円台に乗せて1989年に38,915円まで上昇した時の経済成長率は年率で4%から7%と高かったのです。この時ですら、最後は『バブル』と言われました。ところが、今の経済成長率は年率で2%に届いていないのです。
なるほど、株価水準は同じであっても、経済成長率で見ると大きな差があったのですね。
そこに出てきた金利の上昇。特に、アメリカの長期債の金利というのは、世界の投資におけるモノサシのような存在です。その金利が上昇し始めた。
その金利の動きに反応したので金融相場であった、ということですか。
はい、その通りです。もし業績相場であれば、企業業績が良く、経済成長が続く中、金利も上昇していくことを内包しています。ですから、金利の上昇に対して、ここまで過剰な反応をするのだろうか、ということになります。
直近までの金利上昇は許容範囲内だった、ということですね。
ですから、世界的な金融緩和の中で大量のマネーがマーケットになだれ込んでいたのが、ここにきて、リスクオフ、つまりその逆流が起こっているということです。
だから、株式相場だけでなく、様々なマーケットでも下落が起きているのですね。
そうなのです。
次の、もう一つの理由というのは何でしょうか。
もう一つはアルゴリズムを使ったシステムトレードです。
ちょっと、待ってください。急に難しい単語が出てきました。何ですか、アルゴリズムを使ったトレードというのは?
簡単に言えば、コンピューターのシステムでマーケットの動きに応じて、自動的に売買のタイミングや数量を決めて注文されるものです。
なんか聞いているだけでは凄いシステムで、この暴落の原因になっているとは思えないのですが。
こうしたアルゴリズムのトレードというのはたくさん存在しており、その中で大きく動いた株価に反応して断続的に売り注文が出た可能性があるのです。

挿絵

なんとなくは理解しましたが・・・でもどうしてそんなことがわかるのですか。
はい、2月5日のNYダウの動きを見ると、わずか10分間のうちにおよそ800ドル下落して、その後5分で700ドル上昇している局面があります。短時間でこれだけの値動きするのはこうしたシステムトレードがあったと考えた方が自然なのです。
なるほど、そうだったのですか。私は朝のニュースで1175ドルの下落と聞いただけなのですが、値動きに注意することでいろいろなことがわかるのですね。でも、このような暴落があった時はどのように考えて対応すればいいのでしょうか。
とにかく慌てないことです。落ち着くのを待つということが大事です。どこで下落が止まるのか、そしてどこまで戻るのかなどなかなかわかりません。ですから、現在の自分のポジションに対して、どこまでの下落であれば耐えられるのかなどのリスク管理を怠らないことです。
わかりました。慌てないようにします。今日もありがとうございました。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2018/10/11 08:21ダイバージェンス【第129回】今日もよろしくお願いします。それにしても、株式市場はしっかりしていますよね。私が投資の勉強を始めてから一番高い水準を推移しています。よろしくお願いします。確かに…
  • 2018/10/04 10:02日銀短観【第128回】今日もよろしくお願いします。日経225は23,000円台へ乗せたかと思ったら、アッという間に24,000円台に到達しましたね。こちらこそよろしくお願いします。そ…
  • 2018/09/27 08:59上値のメドの計算【第127回】今日もよろしくお願いします。とうとう日経225は23,000円台に乗せてきましたね。よろしくお願いします。はい、年初来の下落、レンジ相場の中、5度目のチャレンジ…
  • 2018/09/20 08:33NT倍率とその応用【第126回】先週の日経225は再び23,000円台に乗せてきましたね。そうですね。1月の下落以来、5回目の挑戦となります。以前『トリプルトップ』の次の『フォートップ』とは呼…
  • 2018/09/13 08:20JPX日経400と日経225【第125回】今日もよろしくお願いします。最近の日経225の動きはもどかしいですよね。23,000円をなかなか超えていかないし、23,000円まで来ると下落してしまうし。そう…

「サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ