サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2016/06/30 15:12イギリスEU離脱による影響と、今後のマーケット【第13回】

2016年の6月24日は記憶に残る日になってしまいましたね。
ビックリしました!まさか、イギリスの国民投票の結果が『離脱』になるなんて!昼休みはこの話題でもちきりでした。
K太さんが勤めている会社もロンドンに法人があるのではないですか?
あります!今後いろいろと影響が出ると思いますよ。
そうですよね。EU離脱に伴って、イギリスに進出している約1000社近い日本の会社は、撤退を含めて戦略の変更を求められると考えられます。
大変なことですね。EUをにらんでイギリスに進出という会社が殆どでしょうからね。これから一体どうなって行くのでしょうか?
では、今回はイギリスのEU離脱について考えてみましょう。
まさしく旬な話題だし、これから出てくる影響は、きっと私たちにも関係してきますよね。是非、よろしくお願いします。
僕はひと言『混沌』となっていく、と考えています。まず、イギリス自体が『Great Britain』から 『Small Britain』になる可能性があると思っています。 例えば、スコットランドの独立が再燃する可能性が考えられるのです。
たしか2、3年前にスコットランドはイギリスからの独立を問う住民投票を行っていますよね。
そうです。その時は独立が否定されたのですが、今回、スコットランド地方はEU残留を希望する人たちが多かったですからね。今後の動向は注目です。
また、イギリスは保守党と労働党の2大政党があるのですが、この中でもいまだに離脱派と残留派で分裂してしまっています。これではイギリスの国力が弱まりますよね。
テレビで観ました。いやぁ、あの大英帝国と言われた国とは思えないほど、揉めているようですね。本当にイギリスが弱体化していく感じです。
次に、他のEU諸国の中で離脱する動きがひろがるのではないか、という懸念があります。例えば、先日のローマ市長選挙ではEU批判派の市長が誕生しました。
ですので、EUの首脳部はこうした動きに神経を尖らせています。
そうなるとEU全体の結束力も弱まり、世界経済にも悪影響を与えますよね。
でも、イギリスが実際に離脱するには2年以上はかかります、これからいろんなスケジュールが明らかになっていきますので、そうした決定の中身を精査していく必要がありますね。
ただし、金融のマーケットは将来への期待、つまりは『未来』を読みに行きますので、反応は大きく、しばらくは目が離せません。

そういうことですか・・・これからも何が起きるか分からないですね。
そうですね。日本への影響を考える場合、まずは為替の問題があります。マーケットは『不安定』という状態を嫌います。
ということは、EUおよびイギリスよりも安定している『円』を買う、ということが考えられます。
それは円高が進むということですね。円高は企業の業績に影響を及ぼしますよね。うちの会社の業績も心配です。
そうなのです。たとえば、トヨタでは1円の円高で400億円、キヤノンでは同じく1円で50億円の営業利益が減少すると言われています。
輸入のウェイトが多い企業は良いかもしれませんが、日本全体の影響としては良くないですよね。今後の為替や株価の動きが気になります。

ただ、今回離脱の結果を受け、G7をはじめとした各国が連携してマーケットの動向を見守っています。したがって、徐々に落ち着いていく可能性はあります。
そうなれば、マーケットの乱高下も収まり、落ち着いてくると期待されます。
そうなると良いですけれど・・・因みに落ち着くのにどのくらいの期間がかかると思いますか?
ここからの1ヶ月が大事だと思います。各国の対応、今後のスケジュールなどが徐々に分かってくるからです。
1ヶ月ですか。ほんとうにしばらくはEU離脱問題からは目が離せない、ということですね。
リーマンショックの時もそうですが、大きなマーケット変動があった場合には、その後の1ヶ月前後が底値を含めてポイントになることが多いのです。そして、大事なのは戻り高値がどの水準か、どの水準まで戻れるか、ということです。
その水準によっては、底値を形成したのか、それとも再び下落トレンドになるのかが見えてくるからです。
そうなのですか。”戻ってくる水準”に注目するのですね。でも、一般投資家には少し難しいかな・・・
いえ、個別の株をチェックするのではなく、日経平均株価でいいのですよ。
そうなんですね。いやぁ、日経平均株価というのは便利なのですね!
現段階(6月24現在)では16,900円前後の水準を終値で超えていくことが出来るのか否かがポイントになります。この水準は、株式市場にEU離脱問題が影響を与え始めた頃の水準だからです。
逆に、2016年の2月の安値14865円77銭を終値で割り込むと更に下値不安が広がることになります。
なるほど。そうした価格がチェックポイントなのですね!今言われた水準も意味のあるポイントなのですね。
そして、他にも気になることが一つあります。
エッ、何でしょうか?
アメリカの大統領候補のトランプ氏も移民問題を取り上げています。彼の表現には品のない点もあると思いますが、支持を受けているからこそ大統領候補になっているわけです。
そして、今回イギリスのEU離脱問題の原因の一つも『移民』です。つまり、移民問題が世界のポイントになっている、ということです。
確かに、言われてみるとそうです・・・複雑ですね。
資本主義は格差を広げていく、というのはフランスの経済学者ピケティが昨年指摘したことでも有名です。つまり、世界的に格差が広がっている。
そして、実物経済における収益機会が減少しているが故に、金融にその収益機会を求め、そこで格差が生じているのです。これは資本主義が曲がり角にさしかかった可能性がある、ということだと思います。
だから、『混沌』になるのかな、ということなのです。
資本主義の曲がり角=混沌。とても分かり易いです。言いたかったポイントがこのフレーズでよく理解できました。今回のイギリスのEU離脱問題からもいろんなことが見えてきますね。
EU離脱に関する問題とマーケットの推移を観察することで、世の中を見るヒントになりますよ。
わかりました!ありがとうございます!

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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