サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2018/01/18 10:082018年・マーケットのポイント(その2)【第92回】

前回は今年のマーケットでは、『インフレが生じるのか否か』がポイントである、と教えていただきました。他にはどのようなポイントがあるのですか?
僕は他にも2点あると考えていますが、その前にK太さんは『なぜインフレは生じないのか』をどう考えますか?
その質問は僕みたいな一般サラリーマンには難しいですよ。
ははは確かに、FRBなどの先進国の中央銀行でも『なぜインフレは生じないのか』と首をかしげている問題ですからね。
でしょ?そういう問題を僕に振らないでください。
でも、ちょっと待ってくださいよ。新聞などでは、『給与が上がることでインフレ期待』という記事を見かけますね。ということは、給与が上がらないのが原因なのではありませんか?
たしかに、給与が上がらないことをインフレにならない原因としている論調を多く見かけます。しかし、それなら先進国ではどこも給与が上がっていないのでしょうか。以前に紹介した『象の鼻』によると、先進国の実質賃金が低下していることは、先進国で進んでいる格差社会の原因であり、その解決策として税制の改革を提案したのがフランスの経済学者ピケティ氏でしたね。でも、僕は他にも原因があると思っています。
お給料だけではないということですね。
そうです。安倍総理は3%の賃金の引き上げを経営者に訴えていました。もちろん、実現すれば、効果はあると思います。でも、高度成長時代(1955年~75年)の賃金の伸び率を見ると、名目で10.5%、実質でも4.3%の伸び率をしています。そう考えると給与引き上げだけではないような気がします。
他にどのような原因が考えられますか?
一つはアマゾン効果と呼ばれるものがあると思います。つまり、ネット通販です。K太さんもネットで買い物はしたことありますよね?
もちろん、ありますよ。
同じ商品であれば、ネットで安く買おうと思いますよね。
はい。時々、デパートなどに行って商品を確認した後でネットで注文することもあります。
もう、僕が求めていた答えそのものです。先進国ではネットで定価よりもかなり安く品物を購入することができる、つまり、常に安売り状態であるということです。そのため、インフレが生じにくいというのがアマゾン効果と呼ばれているものです。

挿絵

なるほど、今の世の中、定価で買うよりも少しでも安く買いたいという気持ちから、多くの人はネットで検索したりしますよね。
しかも、ネット通販で買い物をすると『ポイント』が付いたりしますよね?
付きますね。僕も貯めていますよ。
あのポイントで水道料金などの公共料金まで払えたりするのをご存知ですか?
えっ、水道料金も払えるのですか。それは知りませんでした。
ちなみに、ポイント還元デーなどで1万円の買い物をして2,000円分のポイントが付き、その2,000円分のポイントで公共料金を払う。こうしたポイントは企業側が負担しています。
つまり、ここでも安売りが続いているということなのですね。
はい。便利な世の中になったものの、そのインフラ等の仕組みがデフレ体質を生み、そして貨幣の流通速度を遅らせているのではないか、というのが僕の考えです。ですから、インフレというのは生じにくい社会体質になっているということだと思います。
興味深い話です。いずれにしても物価には注目したいと思います。。
さて、他にもポイントの話ですが、一つは『中国の民間債務』の問題です。
中国の借金の話ですか?
はい。ただし中国という国ではなく、これは中国の企業等の借金が増えているという問題です。
どれくらいあるのですか?
まず、中国のGDPはどれくらいあるかご存知ですか。
GDPですか。日本を抜いて、現在世界第2位でしたよね。800兆円ぐらいでしょうか。
いえいえ、日本円だと1,200兆円を超えてきています。
それはすごい数字ですね。
では、現在の民間債務はGDP比どれくらいあると思いますか?
いやぁ、想像つかないですが、同じくらいあるのではないですか?
なんと、2倍以上あると言われています。
えっ、2,400兆円以上もあるということですか。これって大丈夫なのでしょうか?
このGDP比2倍以上の民間債務というのは、日本のバブル時の数字と同じなのです。
それって、もし日本のバブル崩壊と同じようなことが起きると、大変なことになるのではありませんか?
そうですね。ただし、そのような場合には中国政府が公的資金を投入するなどの対策を取るから心配要らないという意見もあります。でも、経済のグローバル化が進んでいる以上、油断をしてはいけないと思います。
そういう状況にあるのですね。気をつけて見るようにします。
そして、3番目は中央銀行総裁の任期です。今年、FRB議長が交代しますよね?
はい、イエレン議長から代わるのですよね。後任の議長の名前は・・・まだ覚えていません。
パウエル議長と言います。

挿絵

そうでした。議長が代わると影響はあるのでしょうか。
まさしくそこがポイントになりますね。特に、アメリカなどの海外では自分の仕事の功績を意識した仕事をすることが多いので、イエレン議長の金融政策を踏襲するのか、それとも少し変わるのかがポイントになるのです。
なるほど、そういうことですね。そう言えば日銀の黒田総裁も今年任期を迎えますよね。
その通りです。交代するのか否かも含めて、まだわかりませんが、中央銀行総裁の任期を迎えるというのもマーケットとしてはポイントになると思います。
順調にスタートした株式市場ですが、ポイントを意識して見るようにしたいと思います。ありがとうございました。
お疲れさまでした。

感想

筆者プロフィール

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川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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