サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/12/14 10:39今年のマーケットニュースを振り返る【第88回】

K太さん、今週もよろしくお願いします。先週のマーケットは日経平均株価が今年最大の下落幅を記録するなど、ヒヤッとした場面がありましたね。
こちらこそ、今週もよろしくお願いします。それはやはりエルサレム問題ですか?
そうですね。トランプ大統領の行動がまた一つ波紋を呼びましたよね。エルサレムをイスラエルの首都と認定したのですが、これにアラブ諸国は反発し中東情勢が緊迫化しました。
ちょっと驚きました。しかし、もうすぐトランプ大統領も就任して1年になりますが、本当にこの1年間はトランプ大統領に振り回されたのではありませんか?
そうかもしれませんね。では、ちょうど良い機会ですから、トランプ大統領も含めて経済金融マーケットを少し振り返ってみましょうか。
お願いします。振り返ることで今後の投資のヒントになるかもしれませんからね。

挿絵1

では、K太さんが気になったマーケットのニュースは何ですか?
それはやっぱり日経平均株価が23,000円まで上昇したことですよ。私はバブルの頃は既に働いていましたが、当時は投資をしていなかったので日経平均株価がいくらなのか、気にも留めていませんでした。ですから、今回の23,000円という水準は投資を始めてからの私にとっての最高値なのです。
たしかに、K太さんの感覚はわかります。23,000円台に戻ったのは25年振りですからね。年の若い投資家にとっては23,000円という水準は初めての領域でしょう。でも、当時の相場を経験している僕やベテラン組からするとやっと戻ってきたという感じです。
やっと、という感じなのですね。そうですよね。バブルの頃の日経平均株価は4万円近い水準だったのですよね。
そうです。でも、マーケットでの投資家心理を考えるに当たっては、やっとという人がいる一方で、高値を更新してきたという新感覚の投資家の心理を考慮しないと見誤ることになるかもしれません。
やはり、この高値更新の理由の一つは企業業績ですか?
企業業績が好調であるというのも一因ですね。世界経済が堅調に推移する中、NYダウも最高値更新を続けました。
たしかにNYダウの最高値更新が世界の株式市場をリードしたのかなと思いますが、そのアメリカの大統領も存在感を示したというか、お騒がせでしたよね。
そうですね。公約通り、大統領に就任して真っ先にTPPからの離脱を表明しました。多国間での関係よりも二国間での貿易協定を選んだのです。
これはアメリカにとって有利なことなのですよね。
そうですね。多国間であればアメリカも妥協も含めて協調していくことを求められますが、二国間で一対一となるとアメリカのパワーが効いてきますから。
わかるなぁ。
そして、トランプ大統領誕生によって、世界的に右傾化の動きが見られ、保護主義的な色彩が強くなったのも印象的でした。
各国の選挙の結果がこれだけ注目されたのも以前だと考えられないことでした。しかし、ツイッターで自分の意見を表に出すのは止めた方がいいですよね。
同感です。
そして、もう一つ北朝鮮問題もマーケットを振り回しましたよね。
はい。緊張感が高まると株式市場は下落し、安全資産として『円』が買われるという現象がおきました。
でも、そのマーケットの反応も年後半になるにしたがって薄くなったような印象を持っています。
マスコミが軍事衝突の可能性が高いことを連日のように報道していた時期もありましたが、そういう時でもマーケット、つまりお金の動きは冷静だったと思いますよ。
それはどういうことですか?
株式市場には防衛関連銘柄と呼ばれている会社があり、北朝鮮問題で緊張感が高まると株価が上昇し、薄れると下落をするという動きが見られました。軍事衝突が近いのではないかと騒がれていた時の防衛関連の銘柄は落ち着いた値動きをしていたのでマーケットは軍事衝突の可能性が低いと判断していたのですが、結果的にはマーケットの通りになりましたよね。
たしかにそうでした。以前にも教えていただきましたね(第71回)。思い出しました。
それと最後にひとつ、僕は近年、資本主義が限界に近づきつつあるように思っています。
それはどういうことですか?

挿絵2

資本主義というのは収益の機会を求めて中心、つまり先進国から広がっていくものなのです。例えば日本を例に取ると、昭和30年代に電化製品などが売れて高度成長時代を迎えました。
そう言えば、高度成長時代の凄さを昔の先輩からよく聞かされました。
でも、日本全国にモノが行きわたると収益の機会が減少します。特に日本製は故障も少ないので国内需要は減っていきます。
そうですよね。そうなると、次のマーケットを求めて海外に進出していきます。
その通りです。まずはアジアに進出します。工場もアジアで建てていきます。
人件費が安いですからね。うちの会社の行動パターンでもあります。
さすがはメーカー勤めのK太さんです。でも、そのアジアもやがてモノが行きわたっていきます。中国の人件費も高くなってきましたよね。そうなると次のマーケットは?
次はですね・・・アフリカですか?
その通りです。つまり、先進国自身が中心となり利益を出していたのが、収益の機会を求めて次第に地理的に広がっていく。その地理的な広がりの最後としてアフリカまで到達してきた、ということなのです。そうなると、収益の機会が減少していくことになります。
企業としては厳しい環境になっていきますよね。
つまり、収益の機会が減少してくるので、企業は何とかして利益を出そうと無理をしていくことになるのです。
そっか。モノが行きわたることで企業の収益の機会が減少してくる、つまり資本主義の良かれと思うことが自らの壁にぶつかってきたという感じですかね。
そう思います。そういう意味で資本主義の限界を見せていることではないのかな、と思っています。
でも、今の説明を受けると自分の会社を含め、メーカーの動きも良くわかるし納得という感じです。教わったことを整理して、今後の分析の参考にさせていただきます。ありがとうございました。
お疲れ様でした。

感想

筆者プロフィール

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川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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