サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/11/23 10:59投資家心理とチャート【第85回】

K太さん、株式市場も少し落ち着いてきましたね。
はい、一時期の『どこまで上昇するの』という感じでなくなったな、と私も感じています。ただ、23,000円台に乗せた時はどうなるのかと思ったので、実は証拠金を少し追加しました。
そうなんですか。でも、落ち着いて来たからこそ、次の展開をしっかりと分析することが大切になってきた、ということは忘れないでください。
わかりました。今日もよろしくお願いします。
今日は最近の高値での動きの中に投資家の心理がどのように現われているのかをチャートを分析しながら見ていくことにしましょうか。
それはなかなか面白い試みですね。私の心理も現れているかもしれません。
そうですね、バッチリ現れているかもしれませんね。こうした分析もしておくことで、同じように大きくマーケットが動いた時などの対応に役に立つはずです。
一生懸命に勉強したいと思います。

挿絵1

そこで、ここに用意したのは11月9日に高値を付けた前後の日足のチャートです。
あれ、2種類ありますね。
一つはマネースクウェアの日経225の日足のチャートです。他方は実際の日経平均株価のチャートです。
やっぱり両方とも同じ動きをしていますね。
たしかに、全体的には同じような動きをしていますが、夜間まで取引が行われている日経225は日中の3時に終了した後のマーケットの動きを考慮しながら動いていますので、微妙に違う箇所があります。そして、こうした違いなども参考にしながら考えると役に立つのです。
そういうものなのですね。
まずは、1番の箇所に注目をしてください。上ヒゲの長いローソク足が出現しています。
ヒゲの長いローソク足は『流れが変わる可能性がある』という意味がありましたよね。
その通りです。以前にも紹介しましたが、『21,000円は超えないであろう』と考えていた投資家が多く、信用取引で売りから入っている人も多かったのです。ところが、全然下がってきません。『もう駄目だ。これ以上、上昇したら損失もかなりの額になる』と考えていた人たちが23,000円台に乗せたのを見て、慌てて決済、つまり買い戻しの注文を入れたのです。
なるほど、そういう動きの中『我先に』ということで、買い注文が殺到したのですね。
そうです。でも、そういう人たちの後を追いかけて購入していく投資家は多くはありません。したがって、株価が戻り、上ヒゲの長いローソク足が出現したのです。
でも、同じ上ヒゲの長いローソク足でもマネースクウェアのローソク足の方が陰線部分が長いですよね。
たしかに始値と終値で構成される実体部分が長いです。これは海外のマーケットなどの動きを見ていると、日中の3時に取引を終えた日経平均株価の水準よりももう少し下落をするであろう、と予想した投資家が多かったことから夜も下落が続いた、ということです。
そうなんですね。だから下落が続いたんだ。
そして、この高値からの下落は、ほぼ②の水準で下げ止まっています。②の周辺で何か気づくことはありませんか?
そうですね。日経平均株価のチャートでは同事線に似たローソク足が出ています。
同事線にはどういう意味がありましたか?
はい、『変化の兆し』という意味がありました。でも、ほとんど変化らしい変化は起きていませんけど。
翌々日に窓を開けて上昇していますよね。
『窓を開ける』というのはどう意味でしょうか?
この場合の窓を開けるというのは、前日の高値よりも高く取引が始まり、その日の安値が前日の高値よりも高いことを言います。つまり、前日とのローソク足の間に隙間が生じます。これを窓というのです。
なるほど、それだけ上昇の勢いがあるということですかね。
K太さん、良いですね。その通りです。しかも、前々日の同事線の高値よりも高く始まっていますよね。そして、よく株式市場では『窓を埋める』ということが言われます。勢いのあった相場が下落してきて、その隙間の部分を埋めること言うのです。
ということは、今回は窓を埋めた水準で下げ止まっているということなのですね。
そうなります。しかも、②の同事線の水準では『もう上昇も止まるのではないか』と考えていた人も多く、そこで売り建てをした人も多かったと思われます。そうした売り圧力も存在したことから買いと売りの力が拮抗して高値付近での同事線になっています。しかし、株価は上昇します。23,000円の高値を見て、焦っていたところに自分が売った水準、②の水準まで下落をしてきたので『やれやれ』で買い戻しの注文を入れた人が多かったこともあり、この水準で下げ止まっているのです。
いやぁ、こうした値動きとローソク足の形を見ていくと、投資家の心理の動きがわかりますね。ということは、③の水準も明らかに窓が開いていますよね。これ以上下がった場合の一つの下値のメドになるのですか?
そういうことになりますね。K太さんが参考にしなくてはいけない水準です。
は、はい、参考にします。
そして、もう一つ④を見てください。陰線が出現した翌日に大きな陽線が出現をして、前日の陰線をカバーした形になっていますよね。
そうですね。陽線の方が大きいです。

挿絵1

これは『抱き線』とか『つつみ足』とか呼ばれていますが、そのような名称は無理して覚える必要はありません。ところで、日足が5本集まると何になるかわかりますか。
日足が5本ですか・・・わかりません。
1週間は何日ですか?
あっ、ひょっとして週足になるということですか?
その通りです。日足が5本集まると週足になるのです。でも、5本である必要ありません。2本でもいいじゃないですか。この④の部分を2本にまとめてみましょう。そうすると、前日は陰線、翌日は大きく陽線ですので、下ひげの長い同事線に近いローソク足が出来上がります。
本当だ。そうすると、この2本が出現したことから、下げ止まる可能性があるということになったのですね。そして、実際、下げ止まっているし。
その通りなのです。一つ一つのローソク足にも意味があるのですが、このように2本とか3本を組み合わせることで、見えなかった部分が見えてくるのです。
このように実践を通じて授業をしていただけると、すごくわかりやすく役に立ちました。ありがとうございます。
ちゃんと、参考にしてくださいよ。
は、はい。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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