サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/11/09 08:21強い日本の株式市場【第83回】

今回もよろしくお願いします。それにしても日経平均株価は『休む』という言葉を知らないのでしょうか。上昇が続いていますよね。
そうですね。日経平均株価の連騰は16日連続でストップしましたが、その後も上昇が続き22,900円を超えてきましたね。
はい、実はまだロスカットしていないので、ちょっと参っています。でも、なぜこんなに強いのかを教えていただいて、参考にさせていただければと思っています。
K太さんははじめのうちに利益を出していた分、少し余裕があったからもしれませんが、やっぱりリスク管理というのは運用する上で大事です。もう少し自分の中でのルール作りも含めて見直した方が良いと思いますよ。
すみません。そこは反省しています。
では、今回の日経平均株価の上昇について考えてみましょう。K太さんは今回の上昇の要因はどこにあると思いますか?

挿絵1

そうですね、NYダウが最高値を更新していることではないでしょうか。
はい、NYダウの最高値更新が続いているのも要因の一つです。NYダウは8月から9月にかけて21,000ドル台後半でもち合っていましたが、9月に入ってからは上昇が続き、およそ2ヶ月間で8.3%の上昇率となっています。
1割近い上昇となっているのですね。
でも、昨年の2月からは10%を超える調整もなく、ほぼ一貫として上昇をしていますが、2月の安値からは40%を超える上昇率となっています。
それは凄い上昇率ですね。それだけアメリカの経済が好調ということなのですね。
NYダウの最高値更新も一因ですが、日本国内でも大きな要因があります。
それは会社の業績が良いということですか?
企業業績が良いというのもありますね。
その言い方は他にもあるということですね。
ははは、そうですが、今、K太さんが言った『企業業績』も一因ではありますので、決して間違ってはいませんよ。
ありがとうございます。
企業業績について言えば、今、まさに9月の中間決算の発表が行われています。K太さんの会社も発表していますよね。
はい、先日も新聞に出ていました。
上場企業の7割が今年の4月から9月までの前期で増益という好調な決算となりました。この利益は4年振りの高水準なのです。
半導体関連の会社に勤めている私の友人も、『ITバブルの再来か』と言っていました。それぐらいの好調さが支えているのですね。でも、まだ答えがあるのですか?
そうです。
何だろうな。
実は、高値を更新したということです。
なんですか、それ?

挿絵2

K太さんが今言った『ITバブル』ですが、日本の株式市場は2000年にITバブル相場の中、20,833円という戻り高値を記録しました。しかし、その後はなかなかその高値を越えることが出来なかったのです。
それを越えたということが要因だということなのですか?
はい、そうです。そして、もう一つ。2015年にも20,952円という高値があります。つまり、2000年以降、日経平均株価は20,800円から20,900円にかけての高値の節目を超えることが出来なかったのです。
それを今回、遂に越えてきた。
投資家の心理を考えてみてください。何回かチャレンジしてもこれまで越えることが出来なかった上値の節目があるのです。今回も『そこは超えないでしょう』と考えた投資家は大勢いると思います。
そう言われれば、私も超えるのは難しいと思っていましたし、『そろそろ上昇も終わるであろう』と考えていました。
K太さんと同じように考えていた投資家はたくさんいるのです。信用残を観察していれば一目瞭然です。
『信用残』というのは何ですか?
株式市場には信用取引という取引形態があります。簡単に言えば、現金ないしは保有している株券を担保にして、証券会社からお金を借りて株を購入したり、株券を借りて売却したりします。その金額は担保の約3倍まで取引することができます。
イメージとしては担保を入れるだけで、少ない金額でおよそ3倍の取引ができる。しかも、売りもできるということですね。
その通りです。ですので、K太さんのように『節目は超えないだろう』と考えている投資家が多ければ、信用取引で株券を借りて売りポジションを持つ人が増えますよね。
なるほど、それはそうした動きになるのは理解できます。
新聞にはその信用取引で行われている買いと売りの状況が発表されています。日経平均株価が節目に到達した前後は売りポジションの方が多かったのです。売りポジションが多いということは、高値を更新してくるとどういうことになりますか?
おそらく評価損が拡大する可能性がありますよね。ロスカットを含めて決済することなどを考えると思います。
そうですよね。つまり、それは今まで売っていた株券を買い戻すという動きになりますので、株式市場には『買い』という行為で現れます。
つまり、節目を越えると、信用取引で売りポジションを取っていた人たちが、今度は買ってくるので株価は上昇するということですね。
その通りです。ですから、大きな節目を越えるということは、大きなエネルギーを引き出すことにつながるのです。
なるほど、株式市場の内部にも上昇の要因があったということですね。
良い表現をしますね。そういうわけで今回の上昇の要因としては、長年の大きな節目を越えてきたこと、世界景気が堅調な中でNYダウが最高値を更新していること、国内の企業業績が良いことが発表されていることが重なっている、と言えるのです。そして、もう一つこれに加えるとしたら、先日の衆議院選挙で与党が勝利をして政権の安定が続いている、ということもあるでしょう。
こうして聞いていると、株式市場にプラスになる要因がこの時期にまとまって現れた、という感じですね。
そうですね。これらの要因がまとまって日経平均株価を押し上げているのだと思います。
よくわかりました。ありがとうございます。しかし、参ったな・・・。

感想

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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