サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/08/24 10:31お金が貯まるのはどんな人?【第72回】

今日もよろしくお願いします。早速なのですが、今のマーケットはこれから投資をスタートする人にとっては、少し難しい環境ではありませんか。僕も『よーし、今日こそは』と思いながら毎日家に帰ってはパソコンの前に座るのですが、なかなか注文のボタンを押す勇気が出てこないのです。
確かに難しい相場が続いていると思います。ですから、その気持ちはよくわかります。でも、『今はなぁ』『もう少し』と言って時間ばかりが経っていくのも何とかしたいですよね。今日は、そうしたK太さんの気持ちに参考になるような話を紹介しましょうか。
えっ、僕の参考になる話ですか。どのような話ですか?
K太さんは学生時代、夏休みの宿題などは早く終わらせるタイプでしたか、それともギリギリになって終わらせるタイプでしたか?
そりゃ、ギリギリタイプですよ。でも、そんな質問から何かわかるのですか?
これがわかるんですね。それも、お金が貯まる人か貯まらない人なのかが。
嘘でしょ!でも、おそらく僕以外の多くの人もギリギリタイプだと思いますよ。
なるほど、ではもう一つ質問したいと思います。K太さんは健康管理でダイエットなどをしたことありますか?
はい。昔、会社の健康診断で『メタボ』と診断されたので、食事を注意したり、適度な運動しながら、ベルトの穴の位置を詰めたことがあります。
そうした健康管理をしている時に『今日は飲み会があるから、明日からにしよう』など考えて、なかなかダイエットが進まなかったりしませんでしたか?
よく御存じで。確かに、はじめのうちは『明日から始めるから、今日ぐらいは付き合いで飲みに行っても』ということが何度かありました。
わかりますよ、ということは、夏休みの宿題も早く終わらせる計画を立てるものの『明日から勉強しよう。今日1日ぐらいは』と思って遊んでいませんでしたか?
あの、僕の学生時代をどこかで見ていませんでしたか?その通りです。ということは、お金が貯まるタイプの人は、夏休みの宿題を早く終わらせる人ですね。
はい、その通りです。

やっぱり・・・そうではないかと思いましたよ。計画的に行動できる人と出来ない人の差でしょうか。
そうですね。実は、ギリギリに宿題をやるタイプの人は目の前にある利益を過大評価するタイプの人なのです。
過大評価・・・もう少しわかりやすく説明してもらえますか。
人間は将来の利益を考えて行動しようとするアリさんタイプと、目の前の利益を重視して行動するキリギリスさんタイプの両面を持っています。
昔の童話みたいな話ですが、そうした両面を持ちあわせているのは何となくわかります。
例えば、早く宿題を終わらせることが出来ればあとはゆっくり遊んでいられるとか、ダイエットをしっかり行うことで健康な体作りをしようとか、欲しい車を買うためにお金を貯めなくてはいけないとか、こうした計画を立てるアリさん的なところまでは良いのです。
そりゃ僕も夏休みの宿題は早く終わらそうという計画は毎年立てていましたし、ダイエットを通じて健康的な体にしようと思いましたよ。
でも、結局は『今日ぐらいは』という気持ちが勝ってしまい遊んでしまったのですよね?
はい、反論できません。
いやいやK太さんの言ったように、そのように考えて行動する人は多いのですよ。ダイエットをしているのに『明日から始めればいいや』と思ってケーキを食べてしまう人や飲みに行く行く人も多いですよね。
面目ないです。せっかく途中まではアリタイプだったのが、キリギリスタイプになってしまいました。
将来の利益がわかっているにも拘らず、目の前のことを過大評価してしまうことを行動経済学では『現在バイアス』というのです。
ちゃんと名前があるのですね。
たとえば、遠くに高層ビルがあるとします。でも、目の前にある木の前に立って遠くの高層ビルを眺めると、高層ビルよりも目の前の木の方が高く見えますよね。でも、実際は高層ビルの方が高いのです。

なるほど、わかりやすい例ですね。
ですから、しっかりと将来の利益を考えて、セルフコントロールしないといけないのです。マーケットの話を例に取ると、例えば、将来20,000円になるであろうと分析して19,500円で購入した日経225なのですが、19,700円になった段階で『今の利益で十分である』と考えてしまい、早々に利益を確定しまう、ということが起こります。
なるほど、わかります。そして、あとで、どうしてあの時早く決済してしまったんだろう、と後悔するのですよね。
マーケットには『木を見て森を見ず』という格言がありますが、まさしく現在バイアスと似ていて、目先のことに捉われてしまい全体像が見えていない、ということになります。
ということは、僕も今が難しいとばかり思わないで、もっと先の世界経済はどのようになるのかといった視点も大事にしながら、今を分析しないといけないということですね。
その通りだと思います。今の迷っているK太さんの参考になればと思います。
ためになる話をありがとうございます。自分に言い聞かせるのはもちろん、夏休みの宿題を残している子供にも現在バイアスの話は聞かせたいと思います。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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