サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/07/27 11:12シミュレーションから考える戦略とは!?【第68回】

前回はドイツのDAXとイギリスのFT100を使ったシミュレーションを行いました。
はい。初心者の僕には少し難しかったですが、ゆっくり説明していただいたのと、細かな説明よりも大枠の説明をしていただいたので理解はできたと思っています。
そうですか。今日はもう少しシミュレーションの中身を考えていきたいと思います。
えっ、難しい話はNGでお願いしますよ。やさしい解説でお願いします。
もちろん、大丈夫ですよ。さて、今回のシミュレーションはDAXに対するFT100のベータ値、つまり連動率が0.6であることから、FT100を購入しその購入額の60%分でDAXを売りポジションを持ちました。
その点は大丈夫です。連動率が高いのであれば、FT100とDAXの値動きの部分は相殺され、FT100の配当相当額分が利益となるのではないか、というシミュレーションでしたよね。でも、こんな話ができるようになるなんて、ちょっと専門家になった感じがします。
良い生徒だと僕も誇りに持っていますよ。さて、シミュレーションはテストを3つ行いました。まずはテスト1を詳しくみてみましょう。
テスト1はたしかかなりの利益がありませんでしたか。
はい、テスト1は2016年7月18日から2017年1月13日までの半年間で行いました。FT100を35枚の買いポジション、DAXは13枚の売りポジションをとりました。値動きの収益はプラス298,300円、配当金相当額は393,540円。そして合計691,840円の利益となりました。
配当金相当額の多さが目立ちますね。
この半年間で配当金相当額が支払われた回数が23回、1枚保有した時の合計金額が11,244円だったのです。ですので、35枚あるので393,540円になるのです。
FT100は配当金相当額をもらえる回数が多いと聞いていましたけど、回数・金額ともに多いですね。
そうですね。日本企業の配当金も7年連続増えており、株主還元の動きは続いているのですが、そういう日本の株式市場に比べてもFT100の配当金は魅力がありますね。
ところで、もう一つ気になるのは値動きです。ベータ値を合わせているのですから、計算上はあまり値動きによる利益は発生しないのではありませんか。
そうなんですよね。計算上はそうなるのですが、テスト1では298,300円もの利益が出ています。。
結構な金額ですよね。こうした値動きはどのようなことが考えられるのでしょうか。
まず、このテスト1を始めた時期がポイントになります。つまり、7月18日のスタート日ですね。その1ヶ月ほど前の6月24日に、イギリスは国民投票でEU離脱が決まり、マーケットは混乱しました。
EU離脱がイギリスの問題ということから、FT100への影響は大きかったのではないですか。
実は詳しく値動きを見ると、確かにFT100もDAXも6月24日に大きく値を下げているのですが、翌日からは反発に転じています。DAXが6月24日以前の水準に戻したのは1カ月以上経った7月28日ですが、FT100はたった4日後の6月30日に戻しているのです。
ということは、FT100の方が早く上昇したということですか。
そういうことになります。ですので、テスト1がスタートした時、FT100は既に上昇の途上にあり、DAXはまだEU離脱後の安値から少し戻した水準であった、ということです。

そういう場合、値動きにどのような影響があったのでしょうか。
いい質問ですね。まず、DAXもFT100もその後8月15日まで上昇が続きました。そしてFT100の方ですが、既に上昇していたのでその後の上昇率は4%しかありませんでした。しかし、DAXは8.8%もあったのです。
でも、7月から8月中旬までの間はFT100よりもDAXの方の上昇率が高かったということは、評価損になっているのですよね。
その通りです。8月15日までの評価で一番マイナスになったのは約40万円でした。
それって、ちょっとマイナスが大きくありませんか。テスト1の半年間ではどれ位の評価損と評価益が発生していたのですか。
はい。2016年11月のアメリカ大統領選前までを見ると、まず、マイナスが最大で55万円でプラスが最大で73万円ありました。
結構、乱高下をしているという印象を受けますが。
そうですね。おそらくは昨年6月のイギリスのEU離脱決定以降、マーケットの動きが激しくなったことに加え、EUを離脱するイギリスとEU盟主のドイツという当事者同士で、ベータ値に現れないチグハグな動きになっている可能性があります。
でも、政治的要因が影響して大きく動いているのであれば、昨年のアメリカの大統領選挙も影響あったのではないでしょうか。たしか、あの後の株式市場は『トランプ相場』という言葉で上昇していましたよね。だから、かなり影響を受けたのかな、と思いました。
そうなのです。実は半年間で一番評価損が大きくなったのが、そのトランプ相場の時なのです。12月には87万円まで評価損が膨らんでいます。しかしその後は評価損が減少し、年明けに評価益になってきたのです。
このテスト1が691,840円の利益と聞いた時には、正直『凄いな』と思ったのですが、こうして途中経過の評価損などを調べてみると、評価損が大きい時もあり精神的に落ち着けない時もあるのだな、というのが率直な感想です。

指摘した点はそうだと思います。時期がイギリスのEU離脱やトランプ相場があったとは言え、ちょっとドキドキする内容ですよね。
選挙などの政治的イベントがある時に、一定のルールを決めてイベント前後のポジションを持つのを避ける方法というのもあるのではありませんか。
そういうアイデアも良いと思いますね。ちょっと、ポジションのルールも考えて再度研究してみたいと思います。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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